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神代勇人は懇爛常態!  作者: 忍龍
水のむこうを
49/144

Ex

――ごめんなさい



 わたしがわるかったです


 おれがわるかった


 つい、できごころで


 なんどだってあやまります


 だからもうかんべんしてください




『君のお母さん、借金してたんだよね、今言うべきじゃないのは分かってるんだけどさぁ、耳を揃えて返してもらえるかなぁ、ほら、こういうことは早めに清算しといた方がいいだろ? 君の将来にも関わってくることだしさ』


 ……ママが?


『こんな時に言うのもナンだけど、アタシのお腹にはアンタのお父さんの子がいるの、そう、浮気よウ・ワ・キ、だからこの子にもしっかりと権利があんのよ、そこんトコわかるゥ?』


 ……パパの?


『やっと名乗り出ることができた、俺が君の本当のお父さんだよ、君のお母さんとは秘密の恋だったから長年名乗り出ることができなくて辛かったっ! さあおいで、お父さんが抱きしめてあげよう』


 ……わたしが、あなたの?


『アンタのお姉さんねぇ、ウチのダンナと浮気してたのよ、慰・謝・料、たっぷり払ってもらうからね、わたし未成年だからって絶ぇっ対に容赦なんてしないんだから』


 ……おねーちゃん、が?


『はじめまして、わたしは君のお爺さんの隠し子なんだよ、本妻の孫だなんて本来は係わり合いになりたくはないが君はまだ未成年だから仕方ない、ウチで引き取ろう、その代わりと言ってはなんだが、今まで不遇にされていたぶんしっかりと、な』


 ……お・じーちゃ……ん……の……?


『今度のことは大変だったねぇ、今だから言えるんだけどね、あたしあんたのお父さんの異母妹なのよ、そうよそうそう、あんたのお父さん実はあたしのお父さんの子なの、今回ほら、こんなことになっちゃったでしょう? だからあんた今とっても寂しいと思って、こうして急いで来たのよ、すぐウチにいらっしゃいな、よくしてあげるからさあ』


 ……おばーちゃん……が……




 キミのオトウサンがウチのツマとウワキを


 アナタのオカアサンのセイでワタシタチがリコンするハメに


 アンタのネーサンがウチのムスコにストーカーしてたセイでウチのコがノイローゼに


 キミのオジイサンがカイシャのカネをオウリョウして


 ジツはキミのオバアサンにオカネをカしていて




 ……みんなが、そんな、ことを……




 ヒィッ!


 ギャァアアァァアアアァァァアアアアッ


 イタイイタイイタイイイィィイイイイイ


 ゴメンナサイワルギハナカッタノ


 アァァアアアァァァアアアアアァアアアアアアアッ


 クルシイクルシイクルシイ


 タスケテェェエエエェエエエエエェェェエエエエエエエエ


 ドウカユルシテクダサイ




――しんでも、ぜったい、ゆるさない

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