お別れ(成仏)
こ、これって・・・
最後まで猫要素が無い予感ですっ!!
静かに会話を続ける私と柊弥さん・・・
「あの・・・」
「うん?」
「別に、成仏できそうな予感は全く無いのですけども?」
「なんだよっ!!」
「ふえ?」
「10秒前の俺の優しさを倍にして返せっ!!!」
「あわわっ!」
「末代まで呪ってやるからなっ!(笑)」
大きめの声でキツい口調では言うものの
顔は笑っていて・・・
既に途絶えている私に末代まで呪うとか(///)
「そ、それじゃ(///) 呪って下さい(///)」
「そうするよ 線香もやらないし、お経やお札も無しだ」
「はい♪」
「成仏できない様に呪ってやる」
「お願いします(///)」
「その呪いで、人間になってしまえ」
「人間に???」
「人間になれば、一緒に焼き魚も食べられるだろ?」
「えぇ・・・」
「何か不満なのか?」
多分、柊弥さんなりに気の利いた言葉を選んでくれたのだと
想いますけども(///)
「柊弥さんが幽霊になるという選択肢もありますが♪」
「も、もう少しだけ生かしてくれないだろうか?(汗)」
「にゅふふ♪」
「笑って誤魔化すなよっ!」
私が、人間だったら・・・
今よりも楽しいのでしょうか?
それとも、幽霊だから良いのでしょうか??
「あのっ! 柊弥さんっ!!」
「いつも急だな!? 何だよ」
「名前で呼んで欲しいです♪」
「え~? 花子さん?」
「違います(泣)」
「お岩さん?」
「に見えますか?(泣)」
「お菊さん?」
「カフェのお皿は割ったけど違います・・・」
「それは、生前の話か? 死後の話か?」
「えっと・・・ 両方です(泣)」
「・・・・・・・(困)」
私の名前・・・
この姿になって呼ばれるのは
どの位ぶり?
「私の名前は・・・」
「うん」
「リベルト・スフィーロア・ルフォン・シュヴァルク・・・ なんだっけ?」
「なんだっけ? って自分の名前だろ!?」
「そ、そうなんですけどねっ!!(汗)」
「まぁ、それはネタだろ?」
「バレちゃいました?」
「バレバレだ」
「どこら辺でバレました?」
「リベの所・・・」
「2文字っ!?(泣)」
ちなみに、このリベ何とか・・・
シュヴァルク-フラデリック・オルタ・ロヴィリナ
です。
多分・・・
「ふにっ・・・(疲)」
「なに想い出し疲れしてるんだよ?」
「ふにぇ?」
「結局、本当の名前は??」
「りなです」
「本当か?」
「はい、理奈です」
「急に現実っぽい名前になったな・・・」
6ヶ月目。
初めて、お互いが名前で呼び合える様になりました(///)
「ロヴィリナって呼んで下さいね?」
「あぁ、分かったよ 理奈」
「むぅ!」
「どうした? 理奈」
「ぷいっ!」
「はははっ」
次で・・・
最終かもしれません。