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魔法の学園

こんちわ!!!!今回新しく投稿した作品 

剣と魔法と学園なんて存在するはずがない

通称 

剣魔学

投稿ペースは遅いと思いますがどうか気長に楽しみにしていただけると幸せです♪



俺の名前は泉健太

【県立歴史高等学校 】に通う、ごくごく普通の男子高校生だ。

僕は特に特徴があるわけでもなく、特技もないし目立っているわけでもない。

ただ歴史に興味があってこの学校に入学したのだ。

ただ、歴史に興味があると言っても歴史が特別得意という訳でもなくただ好きなだけだ。

小さい頃からよく本などを読んで歴史などに触れていった。

歴史は良いものだった。

だが、そんな歴史にも勝る趣味が最近出てきた。

ファンタジーだ。

飛び交う妖精や喋る木花、剣に魔法など夢のような世界観に心を奪われたのだ。

だがしかし、ファンタジー小説を読み終わり現実を見ると辛い...。

剣を持ってれば銃刀法違反だし、魔法なんてありえない

ドラゴンに乗って戦ったり、洞窟や遺跡の探検、さまざまな王国へ赴いたり...

「あーあ、ほんっと つまんねぇーよなぁ...」健太がぼやいた。

「そうか、泉 そんなに俺の授業はつまらないか...」

殺気とともに数学教師の鈴村の苛立った声が聞こえた。

目を開けると鬼の形相の鈴村が横に立っていたのだ...

言わずしてわかるピンチ!

「い、いやだなぁ~センセイそんな訳ないじゃないですか。とってもおもしろいですよ!」

直ぐに状況を察した俺はすぐさま言い訳をかました。

「そうか、そうだよな こんなにおもしろい授業中に寝て、揚句につまらないとかぬかすバカはいないよなぁ?」

鈴村が笑顔の奥に怒りを潜めているのがわかる ...

「え...っ..あの...え~っと..」

なんも思い付かねぇ...

「泉、後で職員室に来い。お前に素敵なプレゼントをやる」

皮肉な笑顔で鈴村が言うとクスクスという笑い声があたりから聞こえた

俺は深くため息をつき、少し悩んだ

授業が終わり、俺がしょぼくれていると、一人の女子が来て話しかけてきた

「最近ずっと授業中も寝てるけど、どうしたの?」

彼女の名前は柊真妃、この学校に来て初めての友達だ

真妃が自分の心配をしてくれていたことに俺は少しうれしかった

「ちょっと疲れてるだけだよ...それに最近少し変なんだ..」

「変って、何が?」

「夢だよ、最近ずっと同じ夢ばかり見るんだよ」

「同じ夢?それってどんなの?」

真妃が興味深々に聞いてきた

「言ったらどうせからかわれるのがオチだから言わん」

「え~、ここまで勿体つけて~!聞きたい聞きたい聞きた~い!」

そんな攻防がしばらく続き俺はしぶしぶあきらめて夢の内容を話すことにした。

「ファンタジーって知ってるよな?その世界に俺が行って魔法学園ってところで色々なことをやるんだよ...洞窟や遺跡を探検したり、剣や魔法で魔物を倒したり.... な、バカげてるだろ?」

どうせ笑われると覚悟で話したが真妃は目を輝かせていた。

「素敵だよ!その夢」

「どうせ、馬鹿にされるにきまってるよ」と俺はネガティブに返したが真妃は笑顔で、

「たとえ誰に笑われても、馬鹿にされても、私は健太の夢素敵だと思うよ!」

意外な反応に俺は唖然としていた

バカにされると思っていた夢の話を素敵と言われて意味がわからなかったがとても嬉しかった。

「笑わないのか?俺の夢」

「笑わないよ、だって素敵じゃん」

「もっと教えてよ、健太の夢の話♪」

あまり嬉しいもんで俺は夢の話を色々と話した

時間が過ぎるのを忘れて話した。だが真紀はファンタジーの知識が足りなく、理解仕切れない点がいくつかあったので学校の図書館へ一緒に資料を見に行くことにした

「本当にこの学校の図書館って古いよね」

真紀が辺りを見渡し感心した

「まぁ、この学校の数少ない取り柄みたいなもんだからな」

「これだけ古いと期待が高まるね♪」

真紀が無邪気に笑う

可愛い過ぎる、もはや凶器だ!

俺は思わず真紀に見とれてしまった

すると真紀が不思議そうな顔で

「ん、どうしたの?」

不意に声をかけられ驚いて不覚にも、俺はよろけて近くの本棚にぶつかってしまった

「いってぇ...ん、なんだこの本?」

ぶつかった衝撃で一冊の本が落ちてしまった

面倒だったが、本を元に戻そうと本にてをかけた瞬間辺りが真っ暗になった

状況が飲み込めず動揺している俺は自分がさっきの本を手に持ってる事に気づいた

「さっきまで真紀と図書館にいてこの本を拾おうとして...」

やはりそこまでしか思い出せない...

手に持ってる本の表紙をふと見てみる...

題名はなく、そこら辺のの本とは違い何かを感じるような気がした

「一体この本は.....」

何気なく開いてみると今度は目の前が光に包まれた

「!?」

ーねぇ.......

声が聞こえる...

ーねぇ...

誰なんだ?....

ーねぇ..

段々声が大きくなってくる...

「ねぇってば!」

はっきりとした声が聞き取れた

「ねぇ君、大丈夫なわけ?」

心配と少し苛立った顔で少女が見つめる

「あぁ、悪い少し夢を見てたらしいな..」

辺りを見るとさっきまでいた図書館だった

だがしかし、少女に目をやり不思議に思った

何故ならば、ウチの学校の制服ではない違う制服(正確には魔法使いの衣装のような服)を着ていたからだ。

「あの~、コスプレ?」

俺がそう聞くと少女は不機嫌そうに

「コスプレとはなんだ?魔法の一種か?」

とボケとは思えない真顔で問われた

ボケとは考えがたいが恐らく俺をからかうつもりなんだろう、きっとそうだ!

そう考えると少し仕返しをしたくなった

「ほほぉ~なるほど魔法使いだったのかぁ..魔法使いなら魔法の一や二つ楽勝だよなぁ?笑」

と皮肉に言ってやったが少女は動揺もせず袖から一本の杖をだし、何やら呟き始めた

「おっ、呪文ってやつか。いいねぇ雰囲気でてるぞ笑」

だが少女はそんな健太のちゃかしをスルーして唱え続ける

すると少女の足元に魔方陣が浮かび上がった

「!? え....マジ...!?」

「風の精霊の心を奏でよ......ウィンド!!」

少女が唱え終ると同時に彼女の杖から小型の竜巻が発生し健太を襲った

「ちょっ、あぶねぇ!」危機一髪なんとか竜巻をかわす事に成功した

ふぅとため息をつくと少女が不満げに

「これでいいんでしょ、それともまだ信じてない?」

と脅しのように杖を振ってみせた

俺は目の前で起こったことを未だに信じがたいが、自分の身の危険を感じて大きく横に首を振った

「あっそ、まぁいいわ特別に許してあげる。

ところであんたウチの学校の生徒...じゃ無さそうね」

ウチの学校?なに言ってんだこいつ...

「えっと、逆にこの高校の生徒じゃないよね?」

するとまるでなに言ってるんだこいつはと言わんばかりのジト目で見ながら言い返した

「コウコウ?なんだそれは?この学校はウィルザリア魔法学園だ」

聞いたことない学校名....それに魔法学園....!?

「あの~、ここってその~...県立歴史学高等学校じゃない...のかな...?」

少女は変人を見下すような目で俺を見た

どうやら少女の反応からして違うらしい

「えっと..つまりここはウィル.....えっと..」

「ウィルザリア学園!」

「そう!それ、で...とりあえずここって日本...なのかな?」

少女に問う、だが..というか大体予想していた反応だった

「だ・か ・ら!!さっきから意味分からない事ばっかり言ってるの?」

やはりここは日本...というか地球でも無さそうだ

あり得ないことは分かってる、普通だったら厨二病と思われる解釈の仕方だってのも分かってる...

だが、さっきの少女の魔法とやらを見せられて完全否定するのは不可能だ。

ここが地球じゃないのならどうやって俺は帰ればいい?そもそも帰れるのか?

「ねぇ!」

不機嫌そうに少女が俺を呼んだ

「あんたこそ何者よ?魔法見て驚いてたし、この学園の生徒じゃなさそうね」

どうする?普通に何者か言っても恐らく信じてもらえないだろうし....よし!

「ふふっ、俺は伝説のナイト、ライトニングホーリーレジェンドナイトだぜ!」

「ウィンド!!!」再び竜巻が健太を襲う

「あぶねぇっ、なにすんだよ!」

自称伝説のナイトは少女に文句をはきつける

「ウィンド!!!!」

「うぎゃーーーー」

俺は竜巻に吹き飛ばされた

「本当のことを言いなさい、次は本気でいくわよ?」

その言葉は恐ろしいほどに嘘に聞こえなかったので俺は本当のことを話すことにした...っていうか話さなかったら命が危ない

「つまり、あんたは地球という星の日本ってところの東京の学校ってとこにいたの.....」

あーあ、あんまり信じてないなぁ...

「まぁいいわ、信じてあげる」

なんだか偉そうな少女に俺は少し不満を感じた

「なあ、俺はどうすれば帰れるんだ?」

「そんなの私が知ってるわけないでしょ!」

少女は少し苛立ちを見せながら応える

女の子にこんな扱いをされたのは初めてだったのでショックだった..

「とりあえず学園長の所へ相談しに行きましょう。あんた帰りたいんでしょ?」

なんだ、以外にいいやじゃないか後で謝らないとな..

「あんたみたいな変な奴にウロウロされても目障りだしね」

前言撤回、絶対謝らねぇ!!つーかむしろ謝って欲しい位だ!

俺と毒舌少女は学園長へ相談することにした

「学園長、ミルアです」

ドアを叩きながら言う

「うむ、入りなさい」

中から年配のおじいちゃん声が聞こえた

中に入るとただならぬオーラを放つ学園長らしき人物がいた

「ほぉほぉ、ミルアちゃんが男を連れて来るとは」

学園長が自慢の顎髭を撫でながら満足そうに笑う

ミルアと呼ばれる少女は顔を赤くして俺とそういう関係ではないことを訴える

まぁ本当のことだからなんとも言えないのだが、そこまで一生懸命に否定されると少し萎える

「でミルアちゃんよ、その男は誰なんじゃ?」

ミルアは図書館での出来事を話した(図書館の中で魔法を乱発したことを伏せて)

「ほぉなんと、異世界の者とな!?」

俺をまじまじと見ながら学園長は考え込む

学園長は考え、唸る

10分.....

30分.....

50分.....

「なぁ、学園長さん寝てるんじゃね?」

俺が聞いたがミルアはそんなことないと首を横に振る

1時間.....

2時間.....

学園長室の時計の針がどんどん進む....

俺は我慢の限界で学園長を驚かし起こすことにした

そーっと学園長の耳元へと近づき....

「ヌードの美少女が来てますよ?」

「なにっ!?どこじゃ?どこじゃ!?」

学園長は急に元気に起き上がった....色んな意味で

「このエロジジイ!!!」と叫びながらウィンドの呪文を放った

ウィンドは見事エロジジイに直撃

「痛いのぉ、年寄りを労らんかい..」

腰を擦りながらぶつくさ文句を言うがミルアは完全スルー

俺はさっさと本題に入ってほしかった為ぶつくさ言ってる学園長に話しかけた(正直2時間も立ってるのはきついのだ)

俺は学園長に自分はどうすれば元の世界に帰ることができるか尋ねた

「知らん!!!異例の出来事じゃからのぉ」

即答された

「取り合えず、しばらくこの学園で過ごし調べるとよい。それまで面倒はこのミルアにみてもらうことにするかのぉ」

「なんで私が!?」

「まぁまぁよいじゃろ?図書館で魔法を乱用したことを大目に見るから..のぉ?」

学園長には全てお見通しだった

「ぐぐぅ.....」

悔しそうに学園長を睨むミルアだったがようやく諦めがついたらしく

「さっさと行くわよ!!」

俺の服を引っ張りながら部屋を出た

途中ミルアの顔を見たがむっすりとしていて話しかけただけでキレられそうだった

俺は女性の顔を見て初めて恐怖を感じた....出来れば最初で最後であることを願いたい

ひっぱりつれてかれて着いた先は学生寮のミルアの自室だった

女の子と二人きりで個室に入ったことのない俺はドキドキが押さえがたかった

「自己紹介がまだだったわね、私の名前はミルア..ミルア=ファルニア この魔法学園の生徒よ」

少しだるそうにミルアが自己紹介をした

改めて見るとかなり可愛い顔で胸は.....壁、いやまな板?表現に困るが兎に角つるぺったんだ

「なにジロジロ見てるのよ!さっさとあんたも自己紹介しなさいよね?」

ミルアは無い胸を隠しながら言う

「あぁ、俺は泉健太、県立歴史高等学校の学生だ。ちなみにイズミケンタじゃなくて泉健太だからな」

イントネーションの訂正を交えながら自己紹介を終えた

「イズミケンタだと長くて呼ぶのが面倒だな....いっそのこと変態仮面ってのはどうだ?」

いかん、このままでは名乗る度に変態扱いされてしまう....

「頼むから変態仮面はやめてくれ....健太でいいよ。これなら呼びにくくないだろ?」

「そうね、それじゃあそうするわ」

ミルアが了承しなんとか俺の社会性は守られた

お互い自己紹介が終わりどうすれば元の世界へ帰れるかを考えることにした

「そもそもケンタはどうやってこっちの世界に来たわけ?」

どうやって.................本.....!!!そうだあの本のせいでこっちの世界に飛ばされたんだ!

俺はそう察しミルアに伝えた

「本.....きっと魔本の一種なんだと思うけど....異世界へ飛ばされる魔本なんて聞いたことないわ....」

その後考えたが結局方法は思い付かなかった

「本が原因なら図書館へ行くのがいいかもな」

俺が言うとミルアは首を横に振る

「ダメ、明日から魔術実戦式訓練があって学校の中には入れなくなるのよ....」

タイミング悪っ....もっと後に飛ばされてくればよかったかな.....てか飛ばされない方がいいじゃねぇか!

つい自分に自分でツッコミを入れてしまった

「その魔術訓練はいつまでやるんだ?」

「期限は決まってないの、西のナキの洞窟へ行きゴブリンを倒してゴブリンハンマーを持ち帰れれば訓練終了よ」

うわぁ..めんどくさそうだなぁ...

「別にゴブリンは強いモンスターじゃないから直ぐに終われると思うわよ」

とは言っても空想の中だけだと思ってたモンスターと戦うとなるとなぁ....それに武器も持ってないし、魔法だって使えないし....

「兎に角、訓練が終わったら調べ始めれるんだよな?」

ミルアは頷いた

はぁ....異世界二日目、モンスター討伐か....めんどくせぇ...

かくして俺の異世界での冒険は幕を開けた


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