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リトルグリーンマン

作者: 堤 伸一

グーグルで調べて驚いたのですが、リトルグリーンマンってでぃずにーのトイ・ストーリーの人形の方が有名なんですね。

ここでは、昔の意味、宇宙から定期放射される電波源が詳しくわからなかった頃、LGM・小さな緑の宇宙人のしわざだっていう冗談の方の意味です。(放射源の正体は中性子星・パルサーであると現在では考えられています。)

 恒星間探査船が実用化されて、既に数十機の船が調査飛行していた。

 いずれも高度な調査機材やスタッフと共に、いかなる文明も見逃さないよう、慎重に航行していた。


 ほとんどの船が目的地に着き、懸命に調査したのだが科学的な新発見はあっても生命や文明を見つけることはなかった。特に生命については単細胞生物すら発見できず、落胆の色を隠すことは出来なかった。


 そんな中で初期に調査を開始していた船が、文明の痕跡が残った星を見つけたのは奇跡に近かった。


 星の表面は海洋もない陸地のみで、相当高密度な組成であることがわかった。表面は構築物や高架道路が集積回路を彷彿とさせるほど星の全面をくまなく覆っていた。

 しかし、電波や射出物といった活動もなく、人工衛星や宇宙ステーションも見あたらず、遺棄されてから相当の年月がたっているだろうと思われた。


 イメージ解析での限界を感じたスタッフたちは星の表面での調査を考えたのだが着陸船が降りる余地が星の何処にもなく、構築物を破壊してしまうおそれから、船内の開発室で小回りのきく飛行型探査ユニットを作成し、星へと降下させた。


 しかし、ユニットが近づいただけで飛行するための推進ガスが構築物を粉々に砕いてしまい早々に撤退を余儀なくされた。


 最後の手段として探査船から光ファイバーを直接星に垂らして映像を得ようと試みた。撮影された画像から文字と思われるマークや異星人が用いていたと思われるビークルの形状などがわかり、スタッフたちはこの方法ならさらなる調査も期待できると確信した。


 地球にレポートを送ると同時に船内開発室ではさらなる調査機材の開発が始まった。


 「次のニュースです。予算の無駄遣いと揶揄されていた、知的生命体探査計画で新しい発見がありました。文明の痕跡が残された星を発見したのです。しかし星の直径は約20メートルで生存していたと思われる生命体はごく小さなサイズであるとのことです。探査船では更なる調査のためこのサイズに合わせたロボットを懸命に開発中であり、さらに数年の期間が必要とのことです」

つっこみどころ満載だと思うんですが、書いてみたかったんです、はい。

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― 新着の感想 ―
[一言] SFいいですね。事業仕分けを思い出しました。どういうオチかなと思って読みましたが面白かったです。 小さな星や文明の描写がもっと詳細にあるとよりわかりやすい話になるのかなと思いました。
2011/12/16 22:27 退会済み
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