澪里の悩み
私、澪里は、ずっと疑問に思っていることがあった。
それは、変装。
──そう。存在感を無くすことと、素顔がバレないようにする変装は、なぜか、目立つのだ。
それも、変装の姿によって、目立ち方が違う。
少年に変装すれば「あら、可愛い〜」と婦人に囲まれ、若い女性は「あの人……芸能人なのかな」と噂をする。
少女に変装すれば「なあ、お嬢ちゃん、時間ある?」と男の人に絡まれ、ないと言ったら「まあまあ、そう言わずに」と腕をつかまれた。
次の瞬間、反射的に投げ飛ばしてしまい、私はまた警察署の椅子に座っていた。正当防衛なのに警察に事情聴取をされ、時間をなくすのだ。
かと言って、大人の女性に変装すれば偽物のものを買わせようと、宣伝が永遠に始まり、大人の男性にすれば、なぜか、筋トレに誘われたりする。
じゃあ、ブサイクの変装にすればいいじゃん。と思うよね。私もそう思った。
だから、太っているように見せかけた変装をした。すると、「うちで、モデルをやってみない? 君は、痩せれば、すぐに人気になるよ」と誘われ、顔を汚くみせる変装をすれば「ねえねえ、そこの君。この店でイメチェンしてみない?」と声をかけられる。
……なんでだ? いや、ほんとに誰か説明して? いっそのこと、顔が見えなくすればいいのか?
そうして、顔に布を巻く。そしたら、不審者として通報された。
……私は、一体どう間違えたのだろうか。
だから、私の変装は自分の素顔を隠す機能だけしか、働いていないのだ。
……それを、ボスと凛に話したら「お前、逆にすごいわ」と爆笑されたのはまた別のお話。
次から本章に入る予定です。
よろしくお願いします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾




