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佳奈ちゃんとの別れ

 ──うん? 自転車? ま、まって、うっそぉ


 自転車というキーワードが聞こえた気がしたけど、気のせいにする。


「がんばって!!」

「また、会って話そう!!」

「うん! またね」


 そう言って、佳奈ちゃんと別れをした。

 佳奈ちゃんの後ろ姿が見えなくなるまで、見送ってから、私も池から出る。


 人が来る前にここを去らないと……

 さっきの音を聞いた人が徐々に集まって来ている。


 もうすぐバレるんだろうな……


 あの人だったら、私を探すために、この池の水を枯らしても……探すに違いない。


 だから、メッセージを残そう。


 変装道具の中から紙とペンを取り出して、『池を荒らさないで』と書いて、サインを書く。

 それから、手を口に当てて、ピィーーーと音を鳴らした。


 その音に反応するように一匹のフクロウが私の方に降り立った。


(ふう)!」


 降り立ったフクロウ──楓は私の頬に自分の頭をすり寄せた。


「ふふ」


 ぐすぐったさと嬉しさに、その時だけ、レンから追われていることを忘れた。

 しかし、すぐに思い出して楓に言う。


「楓、凛にこの手紙を渡してくれない? 必要なら、この手紙を見せていい、と環境崩壊するのを阻止そてほしいと」


 楓は、手紙を加えた。


 手紙を加えるのは、分かったという意味で、安心して見送る。


 楓はとても賢く、動きで言葉が伝えられる。

 その言葉は凛も知っているから。ひとまず、安心だろう。


 スパイは、こういう重要なことを伝えるために特殊の電子を使ったり、自分特殊の方法で伝える。

 現に、私は鳥を使っている。



 ………私も頑張って生きてみようかな



 さっき、佳奈ちゃんは私が運命に抗おうとしていると言ってたけど、ぜんぜんそんなことはない。逃げているだけだ。


 でも、約束したからには、頑張って生きよう


 私は、池をあとにした。



読んでくださりありがとうございました。

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