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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
副社長 佐久間のチラッ恋心
95/146

EP95


「おばちゃん、なんかさ。上品だよね。もしかして……」

やばい。

「おばちゃんなんて歳じゃないかも?」

あっぶな。

「そーんなことないない! もう歳も歳のオバハンやん!! 身体のあちこちにガタきてんけどな、年金じゃ足りねいもんだから、石に齧りついてでも働かんとなあ。食ってくためには仕方がねいのよう!!」←精一杯のおばちゃん像

「そ、そうなんだ……」

「あんたもブラックブラック言っとる場合じゃねいよ。仕事、頑張っておくんなまし」

そこまで言って、私はモップを動かします。

「ふうん。おばちゃんも頑張ってよ。まあ俺は、こんなブラックな会社では、頑張れって言われても頑張れないからテキトーにやらしてもらうよ。人事部なんて、クソの集まりだからな。あれこれ無茶ぶり言う上司に皆んな辟易しちまってる。ま。おばちゃんには直接関係ないからいーけどな」

はははと笑います。

なるほど、そういう……そうでござったか。←おばちゃん像に引きずられている

「おばちゃんも気をつけるで、あんたも身体には十分気をつけてな」

すると、牧野さんは私の顔を覗き込んできて、一瞬ドキっとしてしまいました。

「おばちゃん、美人だなあ」

あらまあ、嬉しいことを。けれど、身バレは厳禁でございます。

と。そこへ。

「あっれー?? 掃除のおばちゃん、役員室のゴミが捨ててなかったって井桁さんが〜〜」

「副社長!!」

牧野さんは、後ろへと後退りしながら、頭を下げた。

「それじゃ、おばちゃんまたな!!」


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