表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/146

EP78


ゆっさゆっさと揺り起こし、そして井桁さんの腕を自分の肩に回して、ヨイショと起こした。

「回収しま〜す。社長、お会計お願いしまあす」

「承知しました!!」

私はなるべく明るく元気に言った。それはもう照れ隠しのようなものですがPayPay!!

「井桁さんをよろしくお願いします」

「社長は大丈夫?」

「大丈夫でふ」

「顔が真っ赤だけど……」

「飲み過ぎました!! 飲み過ぎただけです!! なんなら歩行確認しますか? ほら、真っ直ぐ歩けるでしょ!? 千鳥足じゃないでしょ!? チドってないでしょ!!」

佐久間さんは呆れ顔で、「あ、うん。じゃ、また」と、井桁さんを担いだまま、呼んであったタクシーに乗った。

それを見送ると……

脱力。なんか疲れた。

『とにかくよ!! カワウソはカワウソらしく大人しく俺のモンになれっつの!!』

思い出してしまう。

俺のモン。俺のモン。俺のモンになれ。

反芻してしまうではないか。

今夜はこのセリフが気になって眠れないかもしれない。

私の長い長い夜が始まった、気がした。

※歩いて帰ったら意外と家が遠かっただけ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ