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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
井桁氏の自覚なき嫉妬と佐久間氏の自覚なき恋心
68/146

EP68


「ところで佐久間さん、『俺の妹に彼氏ができたので、その彼氏がどんなやつか見極めようとしたら、なかなか出来た漢だった件』略して『妹彼いもかれ』って、どんなアニメなんです?」

僕に問い掛けてきた、会長の千堂都。この方、時代の流行には疎く疎く生きてきたようだ。ただ、夫が亡くなり『千堂屋』を継いでからは、周囲についていかねばと猛烈に勉強している。

都さんは、僕やいげちゃんと話している時も、聞き耳を立ててメモを取っている時があるし、やる気というかこの『千堂屋』を自分が背負っていかねばならぬという、並々ならぬ気概を感じるね。

勤勉で努力家。

柔らかい雰囲気の中に、一本スッとスジが通っているような気がしている。

「妹激LOVE兄が、妹の彼氏が、自分が許可できるラインの人物かどうかを見極めるという話です。最初は妹の彼氏の存在自体が気に入らなかったみたいですけど、色々な試練を課すごとに彼氏が難なくそれをクリアするので、最終的には認めてやらあ!! と言うお話ですよ。まだ最終回は先ですけど、まあこんなところでしょーかねー」

すると、都さんは「あらまあ」と言う。

「兄って、そんなに妹のことを心配するもんなんですね。大変!! うちは一人娘だから」

「ま、アニメの設定ですからね。でも、社長の話によると、まんまうちの開発部の小山田くんらしいですよ」

「まあ! そーんな微笑ましい方がいらっしゃるのですね。お会いしてみたいわ」

「彼、『妹彼』のコンセプトと丸かぶりで作った、当の『お抹茶あずきのぷちけぃき』を開発した本人で、今回、爆売れMVPを獲得したんですよ。だから、会長もそのうち会えると思いますよ」


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