6/30
EP6
「うーん。ママもねえ。何からやったら良いのか、全然わからなーい」
二人で机に突っ伏していると、「そこのところは僕に任せてくださーい」
佐久間さんが、ドアをトトトトンとノックしながら頭を下げながら入ってきた。
背が高いのよ、この人。185くらいはあるのでね。頭打ちつけちゃうから。
足? もちろんスラリ長い。そりゃ身長に比例するから長いに決まってる。
見た目が良いもんだから、社内を歩くだけでキャーと黄色い歓声が上がる。(←最近知ったがファンクラブもあるらしい)
イケメン? もちろん! その顔面、偏差値高しで国宝級。つい拝んでしまう。
「こう見えても僕、社長の元で色々サポート的なことはやってきたんで、何となくコレやればオッケーかなーってのが、ふわっとだけど、わかってるんで」
ただこれ。これな。
なーんかふわふわしてやがる。
大丈夫かな、こんな副社長で。
経歴。清掃バイトで入社→社内の社員とその場で仲良くなるコミュ力を買われ社員に→商品開発に携わる→ヒット商品を連発→社長の目に留まり課長→そして副社長(ここ!! おかしくない?? 下剋上すぎん?)