表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
秘書井桁氏と先代社長の出会いとドSになった経緯
59/146

EP59


なんなんだよ、と思った。正直、頭がおかしな社長だぜとも。求人の面接に来たぺーぺーに、逆に訊くってどういうことだ? ありえんだろ!(若干怒)

けれど。

赤字かよ。

「そんな赤字なんて会社、こっちから願い下げだぜ」

思ったことを口にした。

「だって、赤字じゃ俺らの給料も出ないんじゃねーか。そんな会社、いつか潰れちまうしな」

「だよね」

と、先代社長が弱々しく笑う。

「今ね、起死回生を狙って、和菓子から洋菓子に方針転換してるんだ。だから、まあ泥舟っていうか、潰れない保証もないし、正直うちの会社、安定してないから、お勧めできないんだよね」

「えええーー社長のあんたがそんな弱気でどーすんだよっ!!」

「うん」

「アタマが腐っちまったら、ついていく舎弟も腐っちまうじゃねーか。会社も同じだろ? あんたがシャキッとしねえと、会社もシャキッとならねえぞ」

「そうだね、ありがとう」

なんかこの辺で、俺、何言ってんだ? ってなって。ただ、こんな風に社長に物申しちまったから、もう不採用間違いなしだと確信し、「じゃあな」と言って俺はカバンを引っ掴み、部屋を出ようとした。

そこで。

「キミはどうして働こうとしてるの?」

背中に言葉を掛けられた。

振り返り、「金だよ」と言う。

「散々迷惑かけたオカンが、難病のなんとかつー病気になっちまってよ……それで金が必要になった。高卒じゃどこも雇ってくれねえってこと、理解したわ。もう肉体労働でも何でもいい。とにかく稼がねーとな」

「採用」

???


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ