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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
秘書井桁氏と先代社長の出会いとドSになった経緯
58/146

EP58


『悩んでいます。私は何をやっても動作が遅くてトロいので、仕事が思うように進まず、周囲に迷惑を掛けてしまってます』

回答『丁寧にお仕事してくださっているんですね。時間が掛かっても良いので、さらに丁寧にやってください。良い商品を作ったり、仕事を完璧にこなすようにしてください。そしてその成果は、あなた自身の物差しで評価するようにしてください。あなたなら出来る!!」


俺はこの回答を読んだとき、先代と交わした会話を思い出した。

あれは俺がまだイキがってたり、クサってたりしたときのこと。偶然、求人を見つけた俺はある日、この『千堂屋』に面接に来ていた。

「どーせ、ここも他の会社と同じだろ!! 俺の履歴書だ。ふん! なんならバカにしたっていーんだぜ?」

そう言って薄ら笑う。

今思えば、横柄な態度だったと思う。それまで、数十社の面接で、見た目と履歴書で門前払いな態度を示されて落とされ続けていた俺が、ここ『千堂屋』の先代社長の前ではもう人生が嫌になりかけていて、イキがった態度で対峙したのだ。

先代は、俺と履歴書を交互に見ながら、ゆっくりと語り出した。

「キミは、この『千堂屋』に入社したら、何をやってくれる?」

「え……なにって……」

身構えてしまった。いつものカチカチな面接とは違った緊張感があった。しかも、社長だというのに元気というか覇気がない!

「ここんところ、うちは赤字が続いててね。黒字にするには、何をすればいいんだろう?」


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