表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
母、そして会長千堂都の手腕
50/146

EP50


すると、都さんが、箸を置いて問うた。

「雅也さん、もしかして……」

そう言って、右手で耳を押さえる。

都さんが何をやっているのか、自分にはわからなかったが、それに山路社長が反応した。「あっ」と言葉が跳ねる。

「わかりましたか。雅也は難聴の障害がありましてね。普段は読唇術を使ってますので、お相手さまが何を言っているかは、大体はわかるんですけど、時々理解できない時もあるみたいで」

なるほど。それでさっき僕が言ったことに首をかしげたのか。

僕が言い直そうとしたら、その前に都さんが両手を出し、人差し指だけで指先をくるくると回し、そのままアゴに右小指をつけ、どうぞのハンドサイン。

はあ? もしかしてこれって手話?

そこで雅也さんの表情が、ぱあっと明るくなり、雅也さんも手話を使い始めた。

「おや、千堂さんは手話を知ってみえるんですね」

山路社長が、嬉しそうに言う。

「はい。娘と一緒に習いました。うちの社長とも良かったらお話ししてくださいね。どうぞ末永くお付き合いください」

『ありがとうございます』

雅也さんも嬉しそうにしている。

会長、都さんの手腕でなかなか良い雰囲気に会食が終わった。

そしてここからちょっと通常では考えられない方向へと話は向かっていったのだ。

割烹で会計をする時のことだった。

山路さんがクレジットカードを出して、一括でと渡している。

そこへ、ちょっと待ったーーーーと、都さんが割って入る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ