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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
母、そして会長千堂都の手腕
48/146

EP48


まさかこんなことになるとは思いも寄らなかったー。

会長の千堂都が、山路商会さんとの会食を大成功に収めてしまった。

僕、佐久間と会長の都さんはこの日、山路商会近くの食堂にて、まずはランチをし、そしてそこで山路商会の社風やうちとの取り引きなどを中心に説明し、そして夕方に約束のお店へと向かった。

「会長、今日のところは就任のご挨拶のみです。一応ウィンウィンの関係ではありますが、うちがパッケージなどの発注をかけていることから、うちがお得意さま、お客ですからね〜」

「あらあ、でもうちがお客さまとはいえ、山路商会さんが受けてくださらなければ、こちらこそ困ってしまいますのに」

「そうですけど、他にもパッケージ取り扱ってる会社はあるわけですし」

立ち位置をわかっていて欲しくて、そう話したが、会長はまったくその辺を理解していなかった。

が。

それが吉と出たのだ。

山路さんとの会食は、近くの割烹だった。我々がまず会社に出向き、そして手土産を渡して簡単に挨拶をしてから、割烹まで移動。

向こうは今年還暦の社長と、その息子が帯同。

会食は始まった。

「いつもうちの商品のパッケージを作っていただき、ありがとうございます。社長に就任致しました千夏ともども、うちの会社とこれからもお付き合いのほど、よろしくお願いします」

「いえ、こちらもお世話になっております。千堂さんがお亡くなるなんて、急なことでお悔やみを申し上げますよ。まだお若いのにお気の毒です」

「本当に。寂しくなりました。でも娘がいますし、こうしてお仕事もありますので、落ち込んでいる暇もないというか……山路さんは息子さんが後を引き継がれるのですか?」

山路社長がちらっと横を見、息子の姿を確認すると、こくんと相槌を打った。


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