表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/146

EP43


佐久間さんがテーブルの上に置いてあったコーヒーを飲む。私も真似してコーヒーを飲む。

うーん。良い香りに癒されるぅ。社長の飲み物と言えばブラックコーヒー。だが、私はまだお子ちゃまの舌なので、コーヒー牛乳でげす。

「まあこれで、売り上げが伸びれば良いですけどね。社長、あんたはとにかく仕事してください。書類溜まってるの見えるよな?」

あごでくいっと社長デスクへと促す。

「りょーかいしましたー」

私は近くに置いてあったカバンを肩にかけると、「ではちょっとその前に、家電量販店に行ってきます」

そう言って踵を返す。

「え? は? ちょっと待て!! Σ(-᷅_-᷄๑) %◆&◎★!!!」

私は怒声を背に、役員室から飛び出した。



会社から矢魔田デンキまでは車で20分の距離。

その音響機器のコーナーに、私はいる。

だが普段から音楽とは縁遠い者が、数ある音響機器の中から秀逸品を選び出して、購入なんて芸当できるだろうか、いや出来ない。

(これはもう丸めこまれるのを覚悟の上、店員さんを呼んで、オススメを買うしかない)

と、心を決めたところで、スタッフーと手をあげ……ようとしたら、そこで声を掛けられた。

「あのう、もしかして……?」

店員さん……じゃない。驚いた。普通にお客さんの装いの男性が、「社長!! 社長じゃないですか。こんなところでお会いできるとは」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ