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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
社長のお仕事開始です
38/146

EP38



「しっかし、なんなんですか? あの小娘はっ」

俺がそうイカり倒すと、佐久間副社長が、まあまあいげちゃん、鼻息荒いよ〜〜と言いつつも「ね〜」と同調してくれた。っつっても、この人いつもこうだからな。心からの同調と取って良いのかどうか。

金曜日の夜、居酒屋「マー坊」にて。

「佐久間っち、今日飲みに行きませんか?」

という俺の誘いに乗ってくれ、仕事帰りに寄り道したら。愚痴大会。って主に俺のだが。

「なーにが、社内恋愛禁止だよっ。は? モテるだと? まずそこ。おかしくね? 松谷町の神林くん、どこに目ぇつけてやがんだっつの」

「いやあ、モテるかどうかはわからないけど、社長、見た目はまあ可愛い方だし。会長も美人ですもんね〜〜」

「??? 佐久間っち、どこに目ぇつけてんの!」

「あれ? 社長のこと、可愛いなあって思ったことない?」

「ないないないないないないない」←全力否定

俺はレモン酎ハイをあおりながら、社長のことを思い浮かべる。

『井桁さん、こちらの資料の保管場所は?』

『井桁さん、PCが言うことききません!』

『井桁さん、このリーフパイ……うまっ!!』

頭を抱えた。

「いげちゃん、もうこの際、ペットのワンちゃんかネコちゃん相手と思って、薄っすい目で見てみるのも良いんじゃなーい?」

「……ペットですか。それ良い方法かもしれません」

「んーそれがいーそれがいー。それくらいがちょーどいー」

佐久間っちがジョッキを掲げてくる。俺はそのジョッキに自分のレモン酎ハイのジョッキをカツンと合わせると、残り2センチを一気に飲み干し、エイヒレを口へと放り込んだ。


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