EP37
「で? 受け取った? は? 頭沸いてるんですか? そんなの突っ返せば良いだけのことでしょ? しかもなんで無関係な俺のケー番教えるんだよ! これだから頭お花畑は……クソが」
「すみません涙。個人情報でアウトですかね」
佐久間副社長……タスケテ。
「だよね〜でも僕ならOK。これから女の子に教える番号は僕のケイタイでね」
「佐久間さんのならいいんですか?」
「良いよ〜♪」
「はあ?! 何言ってんだ。もう連絡先聞かれる機会なんて、そうそうないだろーがよ!! しかし、こんなのが良いなんて、なんつー物好きな……世も末だな」
扱いひどっ。社長だぞっ! しかも世紀末にならないと、私は恋愛できんのかいっ。
何気に失礼〜〜いや何気にじゃなくても失礼極まりなーーい。
ここでママの助け舟が。
「まあまあ、ようやくうちの娘にもアタックチャーンスが来たのよ! バイトとか社長とかそんなの関係ないの。このお申し出、蹴るだなんて勿体ないわー。今度いつモテ期が来るか、わかったもんじゃない!! 千夏ちゃん、マ、じゃなかった。わたくし会長自ら松谷町販売店へ赴いて、千夏ちゃんの連絡先を教えてくるわあ」
「ちょっとマ、じゃなかった会長っ! やめてよ! 私、社内の人とは恋愛禁止って決めてるの」
「ぶっ。アイドルかなんかと勘違いされてませんかね?」
「つら」
はーもうカオス。




