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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
社長のお仕事開始です
32/146

EP32


ただねえ。どこもね、「あなたが時期社長? 若いねえ、若すぎるねえ。うちの娘と同い年よ。しかも女性とはねww」とまあ、こんな感じ。

この発言許せます?

時代が時代なら、打首獄門やん。

女だからって下に見んなよ! これ立派な女性蔑視だから!

「まあ佐久間さんや井桁さんがいるから大丈夫だと思うけどね。まあ頑張ってよ」と続く。

そして、井桁さんが小さな声で呟く。

「この腐れオヤジが」

ふっと笑いそうになったが、鉄面皮を保つ。

「この前、大学を卒業したばかりです。わからないことだらけですので、どうぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします」

ってねーー。

耐えた! なんとか耐えたワシえらい。あー全身に震えが走るぅ。

その後も井桁さんの後ろをカルガモのようについて回り、そして名刺を出したり貰ったりして交換し、挨拶。

赤べこみたいに頭を下げまくる。

ひと通り挨拶回りが終わり、痛めた首をさすりながら本社に戻る。

午後、松谷町販売店で雇用の二人の面接をし採用。

「よろしくお願いします」

「「お願いします」」

で、松谷店町へ一緒に挨拶に向かおうと社用車のキーを取った。

すると。

「社長! 社長がわざわざ行かなくても!!」

「あーうん。ちょっと様子も見たくてですね。あれからどーなったのかなーって気になるので」

「他にも山ほど仕事が、」

「じゃあ行ってきます」

そそくさと役員室から出たが、明らかに背中に殺気を感じたのでした。(´∀`)

こりゃ帰ったら〆られるぞー♪

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