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EP30


「ママ、一緒にごはん食べよー」

トントンとノック。だが、シーン。

「いないのかな」

そういえば副社長の佐久間さんもいない。

「どこかに出掛けているのかな……」

誰もいない役員室にて、私はひとり寂しさに震えながら、ぼっちでランチを取った。



「大丈夫です。とにかく会長のお席に、借りてきた猫のように、大人しく座っててくだされば、あとは私たちでなんとかします」

とまあ井桁くんは、そんなことを言っていたけれど。いげちゃーーん、さすがに会長が、“これ“ではなあ。

「佐久間さん、この書類、ここにハンコを捺すだけでいいのかしら? シャチハタはだめ? なあに、それは食べられるの?」

「この、『山路商会』さんとの会食ってのは、ごはん食べるだけでいいのかしら? 天麩羅? 大好物です。楽しみね〜〜」

「我が社の工場見学ツアー? 行く行く〜〜楽しそう!! お土産あるのかしら。千夏……社長と一緒に参加します!! ಠ_ಠキリッ」

いやいやいや、ヤバいくらい会社経営とは、とおーいところに存在するやつだね。ほんと名ばかりの会長ってやつ。

さすがにマズイよ〜。シャチハタだけでは乗り越えられないやつーー。

とりあえず山路商会さんとの会食までに、山路さんとのお付き合いの経緯を説明しなくちゃね。

僕はすぐにも『山路商会』さんに電話。

「会長、午後に山路さんとアポ取りましたので、早めにランチに出掛けて、その際に僕が説明しますね」

「わかりました!」

二人、社を出て、山路さんの近くにある定食屋に入った。


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