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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
打倒女狐パート立花さん
27/146

EP27


「それじゃ、私たちはこれで……」

そろりと帰ろうとすると、そこで悟さんが動いた。

「親父……目、覚めたか?」

「ん? ……ああ。オレ完全に浮かれちまってたんだな。恥ずかしいわ。さっき、この人が立花さんに言ってたこと、オレ自身に跳ね返ってきちまった。奥さん居ながら若い女性にフラフラいっちまって、夫としても父親としても恥ずかしい男だったよな」

「親父、ようやく……わかってくれて良かったよ」

「すまなかったな、悟」

私は悟さんの顔を見て頷いた。悟さんもお礼のつもりなのか、こくんとあごを打つ。

「親父、俺な。休みなく年がら年中、家族のために働いてる親父を尊敬してるんだ。そんな親父のこと助けたいって思って、こうして店を手伝ってる。俺も頑張るから。一緒にこの店、切り盛りしていこうぜ」

「……頼もしいな。ありがとう」

「もうよそ見すんなよ」

「ああ。わかってる」

良かった。なんとか丸く収まったかなあ。

拾った立花さんのエプロンをぎゅと握る。

「このエプロンは、洗濯して立花さんに渡しておきますね」

「?? でも立花さんは……」

店長も悟さんも顔を見合わせている。

「こんなことになってしまったので、ここではもう雇えないとは思いますが、他の店舗で雇って貰えないか聞いてみますよ」

「え!! でもまたそこで問題でも……」

「もちろん釘刺しときます。それと監視もつけときます」

私は笑ってエプロンをカバンにしまった。


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