表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/26

EP25


「……立花さん、キミがこんな人だとは思わなかったよ」

店長が重い空気を破って、そう言った。

「録音なんて人権侵害ぁい。店長助けてえ」

泣きついた。けれど。

「これはもうキミが悪いよね」

すると、女狐の目がさらに吊り上がり、

「なによ! みんなして私のことバカにして!! あーあもうちょっとで店長夫人だったのにい!! このお店だって私のものになったのに! あーあ! やってらんねえーー」

化けの皮が剥がれたと思ったのか、エプロンを脱いで、バシンと床に叩きつけた。

そしてズカズカと厨房へと入る。控え室からバタンっとロッカーのドアを叩きつける音がして、荷物を取りに行ったのだとわかる。

「まじか……」

私はエプロンを拾った。

そのエプロンからは香水の香りがほのかに香ってきたが、なるほどこのエプロンもまだ目新しい。

しーんと静まり返る中、バタバタと音がして、厨房から立花さんが飛び出してきた。

私は話しかけた。

「立花さん、待ってください。あなたの娘さん、ユウナちゃん、まだ小学生ですよね?」

立花さんが足を止め、振り向く。

「なんであんたが私の娘のこと知ってんの? ちっ! 店長にでも聞いたのね。だったらなんだって言うのよっっ」

「男の人に媚びを売るなとは言いません。でも、もしユウナちゃんが大人になって、既婚者と不倫するような子だったら……」

「ユウナはそんな子じゃないわよ!! あの子は優しくて真面目な子なんだから!! 父親が居なくたってね、私の自慢の娘なんだから!!」

私が次を言おうとして口を開けた瞬間に。

「だったら、そんな自慢の娘に顔向けできないことすんじゃねーよ!!」

井桁さんがドスの効いた声を上げた。

はおっ言おうとしたこと、先に言われた!! バシっとこの場で決めたかったのにぃーーー( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ