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EP137
どうゆうこと?
「いやあ、お話が見えてこないんですが」
「失礼しました。今回、私どもが参りましたのは、融資をさせていただきたいという申し出ではあるんですが、ぜひともその代わりと言っては何ですが、販路拡大のアドバイスをお願いしたく」
「ええ、そんな大手様にお願いされるような、ノウハウ全然持ってませんけど」
「なにを仰るウサギさんですよ!! 今や飛ぶ鳥落とす勢いの『千堂屋』ですよね。いやあ、どうやって業績をアップされたのか、お聞きしたいんです。本日は、もう恥を忍んで参りました! 社長! お助けください」
えええーーー。嘘でしょ。おたおたしてしまう。
どうしたらええんや!
そこで、井桁さんがさっと資料を私たち3人に渡してくれた。
「先程、貴社よりお預かり致しましたものをコピーさせていただきました」
「どうぞどうぞ、見てくださって構いません」
手元の資料を見ると、10年ほど前から現在までの、『フジツヤ』の売り上げ高のグラフだった。
「うーん。確かに横ばい……あ、失礼しました!」
副社長と専務は、二人顔を見合わせて、頷き合っている。仲が良い!!




