表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
事件は現場で起きているんだ!
134/146

EP134




月曜日。会社に行ったら、どえらいことになっていた。

「社長が秘書の家に泊まったってことじゃありませ〜ん♪」

佐久間さん、うざいですよ。これからもそのスタンスでいきます?

「どういうことですか?」

私は慌てて説明を求める。

「大手の洋菓子メーカー『フジツヤ』が、うちに投資したいと言ってきているんですよ」

「投資? では、乗っ取り……っと言い方。吸収合併……ってことですか?」

「どっちの言葉もどっこいどっこいですが!最終的にはそうなる予感でーす。でもまあ、うちは株式上場してませんからね。その点無理矢理ってのはないから、そこは安心かな〜」

「向こうはお互い協力関係をというていで、提案してきています。確かに、協力できるとすれば、うちは販路の拡大できますし、向こうはうちのバズリ商品を併用で販売できるし、お互い美味しいところはあります」

井桁さんが、真面目な顔で説明してくれる。

「逆にデメリットもあるってことですね」

「はい。もちろん。うちの業績が悪くなったら、そのまま本当に吸収されてしまうこともあり得ます」

だよね。

それは、『千堂屋』の名前を失うこと。

私は頭を抱えてしまった。

「とりあえず、向こうの副社長との会合を提案されています。社長、どうされます?」

「わかりました。話だけでも聞いてみましょう。会長、副社長にも同席をお願いしたいです」

「あれ? いげちゃんは?」

私は、井桁さんを見ると、「もちろんです」と力強く答えた。

「まだまだ新米のぺーぺー社長です。お二人とも、会長と私を助けてください」

そう言って、頭を下げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ