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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
拗れる二人の物語
131/146

EP131


ぴくりとも動かない。

「千夏、寝てるよな?」

はああと大きなため息をつくと、仕方なく俺は社長の横で目を瞑った。



朝、目が覚めると、そこには秘書の寝顔。

(なんと国宝級のイケメンがここに……)

だが、なぜそんなシチュエーションに?

いや、覚えてる。

全てを。

ここは井桁さんの自宅。

チューもしたし、自分からここにホイホイ着いてきた。

身体は動かさず、視線だけで部屋をぐるり探索。キョロキョロしてからまた、井桁殿の寝顔を見つめてみる。

(はあ〜寝顔もイケメンってどんだけイケメンが過ぎるのよ)

「好きだ」とお互い確認した。

(両想いやって〜〜ん!!)

布団の中で悶える。くーーー井桁さんを起こさないようにと、足を小さくバタバタ。

すると。

「何やってんだ?」の、眠そうな声。井桁氏渾身の甘さと色気をまとわせたお声に、私はガバッと飛び起き、「おおおおはようございますううう」と挙動不審に叫ぶ。

洋服は昨日のまま。ちゃんと着ているところを見ると、ハメは外してない。

けれど歯も磨いてないし、顔も洗ってない。もちろん、お風呂も入ってない。

あらゆる自分が臭い、気がする。

「すみません、私、あれからすぐ寝ちゃったわけですね。ベッドも占領しちゃって、なんちゅう厚かましい女! すみませんでした」


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