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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
拗れる二人の物語
127/146

EP127


「え? どうしてここに……あーーーわかってしまいました。佐久間さんですね?」

「あ、や、いや、その……はい」

俺は、社長の陰にヤツが隠れているのではないかと、ちらちらと辺りを見渡す。

「どうしたんですか? 後ろがなにか?」

「あいつ……神林は?」

「えっ」

社長が俺が陣取っていたテーブルの向かいに座る。店員に声を掛けて、生中を注文。

「はいはい。なるほどです。悟さんとのデートだと思ったわけですね」

「違う!! いや……そうです」

ここは素直にならねえと。

「佐久間さんにしてやられましたね。私も、このお店に行くように指示を貰ったんです」

「え?」

「井桁さん、今日って、立花さんとデートなんですよね?」

「へ? 誰それ?」

俺は豆鉄砲を食らったハトみたいな顔をしていただろう。理解不能なことを、社長が言い出している。

「それも嘘ですか。佐久間さん、あいつぅ〜〜やりやがったなあ!!」

社長は楽しそうに、店員が運んできた生中を、ごっごっごっと勢いよく飲んだ。

「立花さんは、松谷町販売店を辞めたシングルマザーですよ」

「えっ! はっ! あの女狐かっっ……でもそれがなんで俺とデートだなんて……ってかあれ以来全然会ってねえし!」

ここら辺でようやく佐久間っちの計略に気づき始めた。


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