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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
秘書、井桁鼎の大暴走
109/146

EP109


「……千夏」

えええ名前呼び捨て、わい社長なんだけど……などといつものようにツッコんでる場合じゃない!

「井桁さ、ん」

さらに顔が近付いてくる。

そして。

「うん。イケる」

そして、両肩から手を離すと、さっと踵を返して部屋を退出してしまった。

「え、え、え?? え?」

役員室に残された私。ぽつねん。

「良かったねえ、イケるってさ!!」

背後で能天気な声がして、振り返ると。

「佐久間さあぁぁぁぁん!!」

恥ずかしいーーー居るなら居るって言ってよ!!

「いやいや、さっきからずっと居たし」

「ちょ、佐久間さん、井桁さんってばなんなんっすかね? ちょ待てよ! なんであんなことするんっすか? ってか見ました? がっつり見ました?」

パニックになりつつ、私は真っ赤になった顔を両手で覆った。

やばい。心臓やばい。

抱きしめられて、心臓やばい。

「見てないよお」

はーーーニコニコの顔がうっざーい。



「え、ちょっと待て。イケる。マジでイケる」

俺はトイレの洗面で顔をバシャバシャと洗い、鏡に映る自分を見る。

「なんでこんな……俺の顔、真っ赤じゃねえか!」

モヤモヤして自分の顔をパンパンと叩いた。さらに頬が赤くなる。

「……キス……するとこだった」

あぶね。

めっちゃあぶっねーー。


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