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毒舌秘書は社長の私を放っておけない。  作者: 三千
刺客カンバヤシサトル
105/146

EP105


こいつが元凶か。

と、心で思いながら笑顔で話し掛ける。

「鮫島課長、いつもお疲れ様でございます。この時期に面談は珍しいですが、私、まだまだ若輩者で不慣れなものですから、どんな方が働いてくださってるのかな〜って思いましてですね」

「はあ」

「先代の社長、私の父は全社員の方々を把握していたと、副社長にお聞きして、それでは私も皆さんとコミュニケーションを!! ってな感じで……」

「はあ」

「で、お仕事どんな感じですかねえ?」←下手くそ

鮫島課長は、不審な顔つきで辺りを見回し、最後には私を見た。

「so-soですかね」

「そうそう……」

ほう。なるほど。英語を使う人って、ネイティブでうっかり英語が出ちゃう人か、自分をかっこ良く見せるために、捻り出してくる人か、どっちかなんだよなあ。

「 なるほどお。I seeです」

「 イエア me too」

はい。捻り出す人に決定。

なるほど、これはなかなか手強そうだ。

「困ったこととか、手こずっていることとか、ありませんか?」

「うーん……これ言っていいのかわからないんですけど」

「えっっ! なんかあります? 言っちゃってくださいよ」

「でもなあ、これ言うと、陰でチクっちゃうことになっちゃいますからねえ」

丸見えww

「ふふふ、見ザル言わザル聞かザルで手を打ちますよ。ここでの話はなかったことにしますし……」

「ふーん。社長はそういう感じですかあ」

めんどくさ。

「いやいやいや、でもそんな風に言われると、問題が何なのかなーー? って、めっちゃ気になるじゃないですか」

「ですよね。えっとお、うちの牧野がですね……牧野の面談って終わってますよね? なんか聞いてます?」

っと、ここは鉄面皮でいかねば。無表情。

「牧野さんは、特に何も」

鮫島課長は、ふうんと、無表情で頷く。


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