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3話 魔法

挿絵(By みてみん)

「ミスディレクション」

注意を別の場所にそらすこと。

それを“強引に”使うマジシャンもいるのだとか。


午前10:46 事務所


タリック「じっとしてて……君の“反射神経”、信じていいんだよね?」


レオ「何するんだ?」


タリックがレオの顔の前に手をかざす。


タリック「いい?この手だけを…見てて」


レオ「……お、おう?」


カレン「……振り回されないでよ?見てるこっちが知能下がりそうだから」


タリックはニヤリと笑い、レオの視線を浴びながらゆっくりと後退する。

指先だけは揺らしながら、彼の“注意”を繋ぎ止めたまま──


タリック「3…2…1…はいっ!」


ピシャッ!


カーテンを思いきり開け、光が部屋に射し込む。


レオ「うわっ!!」


まぶしさに目を覆うレオ。

その一瞬の隙に、タリックの指先がレオの机へと伸び──何かを奪った。


カレン「あ…」


ダン「マジックか…?」


カレン「いや、普通に泥棒じゃん…」


レオ「なにすんだよっ…おまっ…!」


彼の視界に入ったのは、

口いっぱいに何かを含んだタリックだった。


タリック「ん?」


レオ「てめぇ……ドーナツ!?」


タリックは飲み込んで、舌を出すようにして見せる。


タリック「さて……僕が食べたのがドーナツかどうか、君は“見た”の?」


レオ「……な、なに?」


そのとき、タリックの手には──一枚の紙。


タリック「“木曜日、テレサの家で待ってる”……ふーん、やるね」


レオ「あああああ!!俺の日記!返せ!」


タリック「ドーナツは囮だよ。君は“手の動き”ばかり見てた。目は開いてたのに、“見るべきもの”を見てなかった…“見る”と“見えてる”は違う。……君は前者だけだったね」


レオ「くっそ…!」


カレン「……あれが、マジック?」


ダン「ちょっと…震えた…」


タリックは笑う。

そして、部屋のポスターに目をやる。


ーーそこにはこう書かれていた。


~Magician~

AKA

《Magilist》

人の“認知”を操る者。

「“見せた”んじゃない、“見させた”だけだよ」


午前11:11


ドンドンドン!


重い音が響く


「……誰か…だれか…おい……っ」


キィィィ…


窓の側面を肌が擦り落ちていく音…


事務所 午後13:08


プルルルル…


レオが電話を取る


レオ「事件?……うちに依頼?ふぅん……変わった趣味だな」


タリックはレオの電話してる声にニヤリと…


タリック「……この瞬間が好きなんだ。事件の匂いがした時点で、もう相手に一手リードした気分になる」


カレン「楽しい人生ね」


タリック「それに電話で事件と聞いた時点で……もう半分、勝った気分だ」


カレン「あなたいつも 何と戦ってるのよ」


タリック「犯人?」


カレン「あっそ…」


ダン「まあいいじゃねえか…俺たちも暇だし」


レオ「……あー、はいはい。引き受けます」


レオが子機を置いて言う


レオ「事件だとよ…しかも今回は少し難解らしい」


タリック「そうだろうとも…いこう!タクシー呼んで!」


カレン「はいはい…」


カレンは咳払いをし


カレン「あ…もしもしぃ」


高い声で電話する


レオ「あれおふくろのでしか見たことなかったが…」


ダン「17歳もやるのか…」


午後13:42


警察1バン「あ…どうも」


タリック「やあ…」


カレン「あなたいつも見張りね…」


レオ「最初はそんなもんだろ」


タリック「失礼するよ」


テープを通っていく


依頼人ジェシカ「あぁ…探偵さん!」


タリック「あ…どうも…事件がでた直後に俺達呼ぶなんてかなり対応が早いんだね」


ジェシカ「ええ…動揺してて…何するか悩んでたらあなた達の話思い出して…」


タリック「大正解ですよ…ところで…何があったか話せる?」


ジェシカ「ええっと…彼の家にいったらたまたま…バスルームが閉まってて…あけたら倒れている彼と…い…異臭が…」


タリック「異臭…どんなの?」


ジェシカ「分からない…けれど吸うのはダメだって何となく思って…」


タリック「なるほど…本能に感謝だね…話聞いた限りだと…密室…ガスだ…」


タリックは落ち着いた声で


タリック「“吸っちゃいけない気がした”…ね。それ、嗅いだことのない匂いだったってことだ。」


タリックは微笑みながら言う


タリック「つまり、ガスを知らない人が、ガスを感じ取ったってことだ。これは本物だよ…逃げて正解ですよ…」


ジェシカ「ええ!はい!はぃ!ただ彼…死んだの…」


タリック「お気の毒に…後は任せて下さい…」


タリックは家のほうに歩いていく


タリックはドアの前に立ち止まり、一瞬だけ鼻を鳴らした。

目線は天井へ、耳は無音を探すように動いていた。


家に入る


カレン「彼女気の毒ね…」


タリック「そうだね…大事な彼の遺体も見てる…」


レオ「さーてバスルーム」


被害者は20代男性

イヤホンとスマホが落ちている


ダン「うえ…苦しそうな遺体…」


タリック「ふむ…」


カレン「ガスはどこからかしら」


レオ「十中八九換気扇だ…」


タリック「だけど…レオ…ちょっと肩かして」


レオ「はぁ…はいはい…」


レオはタリックを持ち上げる


タリックは手を伸ばして換気扇を見る


タリック「やっぱりね…」


カレン「どうしたのよ…」


タリック「フィルターがない…証拠隠滅も完璧だし…何より確定じゃないこと…」


レオ「なるほどな…フィルターがないとはいえ…たまたまついてなかったとも言える…」


ダン「異臭も…遺体といえるか?」


タリック「まぁ…嗅いだのは数人ほどだし…かなり計算されてる…」


カレン「レベルが高いわね…あとの問題は関係者が誰かと…どう密室にしたかもしっておきたいわね…」


タリック「それなんだけど見せてあげるよ…」


タリックはバスルームのドアに近づきドアを開ける


タリック「よし…さて…」


タリックは窓の前に立ち


タリック「…よし、準備はいいね? これはちょっとした魔法だ」


タリックはおどけて、両手を広げ“魔法使いのポーズ”を取る。カレンが呆れたように見ていた。


カレン「変なの…」


タリック「見てて、レオ、ダン。それじゃあ“窓を開ける”」


(ガラリ…)


すると浴室のドアが、ギィィィィィィ……バタンッ!と自然に閉まる。


レオ「おぉ!? 勝手に閉まったぞ…」


タリック「ね? 魔法みたいだろ」


カレン「まさか……風圧?」


タリック「正解。換気扇と風の流れを利用して、”扉が自動で閉まる状況”を作った。つまり、犯人はこの家の外から…“魔法のように事件を起こした”わけさ」


カレン「で…それから?ここから逃げられるわ…」


──そして窓を開けようとする。


カレン「え…ちょっと開けられない…?」


タリック(背後からそっと押さえる)「犯人は、”外側から”こうした。だが…中の焦ってる彼はそれを“鍵がかかってる”と誤認した」


──カチャリ(鍵の音)


タリック「そう。彼自身が鍵をかけてしまったんだ」


(沈黙)


タリック「…自分の手で、逃げ場を閉ざした。魔法のようにね」


カレン「……やるわね、犯人」


タリック「人は安心の中でこそ、最も騙されやすい」


タリックは少し歩き回りながら


タリック「“今の状況”、君が浴槽に入ってて、裸で、音楽かけてたらどうする?」


レオ「……動かないな」


タリック「だろう?犯人が欲しかったのはその“数秒の油断”。それが殺意だよ」


タリックは浴槽を見つめながらさらに話す


タリック「最高のリラックスからの焦り…」


タリックは続けて言う


タリック「開いていたはずの窓。開くはずの扉。すべてが“閉じられていた”と錯覚した時…それが魔法だ…」


タリックは遺体を見つめ


タリック「扉に逃げるのは間に合わなかったんだろうね…」


タリックは遺体を指をさす


タリック「手を見てごらん…赤いね…窓を叩いた…体力を使い…扉と考えるも…ガスにやられた…」


カレン「精密すぎるわ…」


カレンは見渡し


カレン「……ねえ、ここまでやる必要、あった?」


タリック「“殺したい”だけなら、ないな」


カレン「じゃあこれは、“見せたかった”とか?」


タリック「違う…完璧に暗殺したかったんだ」


レオ「となると…ここまで精密な構成…ミアの手口に近いな」


タリック「……言うと思った。だが、ミアは“構造”を作るだけの女だ。

誰かに動かせてるとしたら…この家に、まだ“影”があるってことさ…実行は彼女じゃない」


ダン「ミア…あり得るが好都合だ…手駒を見つけて捕まえれば何か吐くかもしれん」


タリック「そうは思えないけど願っとく」


15:24 カフェ ハクール


カレン「で…どう犯人を特定するの?」


タリック「そうだな…ミアの手口だと依頼人に最適な殺し方を提供させやらせるんだ…だから依頼人は被害者を殺したいほど憎んでるか…ふむ…」


タリックは一呼吸おき


タリック「ミアはいつも、依頼人の“憎しみの形”を洗練して渡す。まるで劇の脚本みたいにね」


レオ「……ってことは、今回も依頼人が?」


タリック「可能性は高い。“感情の隙”に入り込む。時に……それは洗脳と変わらない…ただ似たようで違うもう一つの方法が…」


レオ「催眠術…?」


タリック「そう…」


カレン「どういうこと?」


タリック「君が入る前に一度あったんだ…ミアは私情で催眠術で操作し殺させた…洗脳された男は…その男の家で首を吊ってた…」


カレン「なぜ洗脳ってわかったの?」


タリック「本当は推測なんだけど…目撃者の証言と過去の行いを聞いたら洗脳以外ないこと…そして…ミアはまだ甘かった時期だからミアとの接触の証拠もあった…」


カレン「……じゃあ、そいつは“知らないまま”殺したってこと?悪い人でもないのに…?」


タリック「ああ…ただ理由がどうであれ間違ってることだ…許せない…」


ダン「早く捕まえないとな…」


タリック「ああ…さて…話を戻すと…まず関係者を探そう…って言いたいことだけど…」


レオ「なんだ?」


タリック「被害者の聴いてた曲が調べても出てこなかった…それで調べを続けていると…被害者の身内内でのバンドだった」


ダン「被害者は自分達の曲でリラックスしてたのか…」


タリック「聞いた。静かな夜に溶けそうな、危ないくらい心地よい曲だった」


カレン「……リラックス出来た?」


タリック「ああ、“殺すならこのタイミング”って思わせるほどね」


レオ「さ…もたもたしてられない…行こう」


タリック「ああ…」


午後16:37 ミュージクラブ


1…2…1…2…


軽快に爽快な曲が聞こえる…


カレン「すごいわね…かなり踊らされるわ…」


タリック「君の好み?」


カレン「別に?ただ…」


タリック「そっか…君の好み知りたいのに…まあいいや…待ってて」


タリックはドアをゆっくり開けて入る


ストップストップ


バンドの1人が止めすぐ静かになる


バンドメンバー ラスコ「なんだ?あんたら警察?」


タリック「いやいや…友達に会いに…さっきも警察来たの?」


ラスコ「別に?許可はとってるのか?」


タリック「勿論…ところで…実は友達が亡くなって…このクラブに所属してるって聞いてさ…でもいないみたい」


バンドメンバー カローラ「ランウェイのこと?」


タリック「いないの?」


カローラ「うん…いないわ」


タリック「あっそう…じゃあお邪魔だったかな」


ラスコ「……二度と来るな。俺ら、客でもなきゃ歓迎しねぇんだよ」


タリック「怒らなくてもいいのに…」


タリックは少し鼻を鳴らしクラブを出る


出てきたタリックは何やらスマホを操作しながら…


タリック「よし…」


カレン「どうだった?」


タリック「あー収穫はなしかな…行こう」


レオ「珍しいな…いつもいやになるほど集めてくるのに…」


ダン「ま…失敗は誰でもあるさ」


タリック「だね…俺少し用事出来たからここでお別れ…それじゃ」


そう言って去っていくタリックを立ち尽くして見ている三人…


レオ「またまた珍しい…」


ダン「用事ね…」


ダンはニヤリとしながら…レオは様子を伺うようにカレンを見る


カレン「何よ…」


ダン「デートだったり…」


レオ「あり得る…」


カレン「だったらあのジャケット、もっとマシなの着てくるわよ」


ふんっと鼻を鳴らすカレン


レオとダンは顔を見合わせる


ダン「あれ高級スーツらしいけどな…」


カレンは答えず、すっ……と前を向く。


……足取りだけ、ほんの少し早くなった。


レオ「お前は少し学べ」


ダン「うん…」


18:45 レストラン オクトパス


タリック「どうも…待ち合わせなんだけど…」


ウェイター「ご予約のお名前を…」


タリック「“ギャングの王様”って伝えれば分かるだろ?」


ウェイター「……ああ、あちらへどうぞ」


ウェイターに案内されると男が一人…


ガス「ずいぶん気楽な顔して来たな、小坊主」


(一拍置いて)


「……前回より、命知らずになったか?」


タリック「そうだね…なんせブリトーの匂いがきつくて」


ガス「相変わらず口が減らねえな…で…レストランもとってやったんだ…噓一つなく話せよ…要件は?」


タリック「君が勝手に予約したんだけどね…要件は…ミアのこと…」


ガスが怪訝そうな表情になる


タリック「嫌なのは分かってる…取引しよう…あのバンドメンバーを利用してランウェイを殺したのは分かってる…ランウェイが死んだ事を分かってないのに俺を警察だと思ってたり…視線から恐らくの証拠場所も分かってる…きっと俺が捕まえたら吐くだろう…何もかもが甘かった…ミアの隠滅指示もろくに出来てない」


ガス「で何が言いたい…」


タリック「君の指示ならやめるだろ…こんなことをやめるなら彼らを警察に引き渡すだけにする…」


ガス「なぜ今の内に捕まえなかったんだ?」


タリック「よりいい証拠を得るため…ここに向かってる最中にあそこに仕掛けたカメラを見てた…被害者の家のフィルターを持ってたし喧嘩してた」


ガス「それで取引か…ふ…ふふ…ふはははははは」


ガスが大きく笑う


タリック「何が面白い…」


ガス「……っは。あー、わかった。面白ぇ」


(目線が鋭くなる)


「けどな、お前、“見えてるつもり”になってるだけだ」


そのままガスは一気に睨む…緊張感が増す


ガス「仮にも俺らはギャングだぞ…若造のお前が考えてることを教えてやる…」


タリック「なんだ?」


ガス「ミアは“ナイフ”じゃない。完璧な“刃渡り”なんだよ…必要なら、自分で刺す。躊躇なんか、とうに捨ててるだからお前の“取引”なんて、最初から通用してねえ…これまであいつが直接手を下さなかったのは依頼人が指示していたからであってあいつのマイルールでも何でもない…あいつは完璧に終えるまで依頼人を監視してるぞ…」


タリック「っ!」


タリックは勢い良くレストラン内を走り出る


ガス「おい…」


ウェイター「はい!」


ガス「釣りはいらねえ」


ウェイター「まだ料理がっ…あ…ありがとうございました」


外…タリックは急ぎ


タリック「タクシー!!ここだ!」


タクシーが目の前に止まるとすぐに乗り込む


タリック「アルプス通りのミュージクラブに!最速で頼む」」


運転手「お…おう…」


19:02 ミュージクラブ


バン!


ドアを勢い良く開けて入る


タリック「っ!はぁはぁ…」


目の前には腹を裂かれた遺体が二つ…


さらに椅子に座らされていた…まるで遅いと煽るかのように…


タリック「はぁはぁ…くそ…」


タリックにとって予想外だった…あの人を利用してしか殺さないミアが直接殺害したのだ…


ウー!ウー!


パトカーが到着すると丁度…カレン…レオ…ダンが来る


カレン「タリック!」


レオ「大丈夫か?何があった…」


タリック「ミアが直接手を下した…依頼人を殺害して隠滅した…」


ダン「ミアが…」


タリック「……俺の見立てが、甘かった。……最悪のタイミングで、最悪の奴を見逃した」


カレン「…タリック…」


レオ「一旦事務所に…」


ダン「まて…タリックは恐らく…」


タリック「ああ…警察に色々話さないとだ…」


カレン「待って…でも…どう話すの…?あなたが見つけたのよ?疑われる…ミアはきっといた証拠も残してないのでしょ?」


タリック「おそらくね…」


レオ「…なら…どう話すんだ?」


タリックがボイスレコーダーを取り出す


タリック「きっと証拠になる…」


ダン「それは?」


タリック「ミアの兄であるガスとの会話…ガス自身が妹の犯行を裏付ける発言をしている…」


カレン「あなたってほんとに…」


警察「少しよろしいでしょうか?」


タリック「ええ…はい…それじゃあ…また明日…」


タリックはパトカーに乗り連れていかれる


カレン「…」


次の日 事務所 午前10:32


ガチャ…事務所の扉が開く…


カレン「ねえ平気?ほら…あなたの好きなクッキー買ってきたわよ」


タリック「ありがとう…でも…」


カレン「もうやめて…まだまだあなたが必要な事件が出てくるのよ…?あなたが立ち止まったら、誰があの人たちを暴いてくれるの?」


タリックは小さく頷きながら


タリック「そうだね…よし…ふう…脳内のレイアウト変えてくるよ…」


カレンはクスリと笑いながら


カレン「普通に言いなさいよ」


タリック「ふふん…じゃあ、脳内の盤面をもう一度整えてくる…」


カレン「もう…」


続く







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