私の後ろの誰かさん
初めて書きました。
どうでしょう?
私の後ろの席には、ある男の子がいる。
彼は独り言が多く、こっちに話しかけているのか否かがよくわからない。
だからと言ってその独り言が面白いわけでもない、、どちらかと言うと「面白くない」。
いや、正しくは「つまらない」。
彼はよく授業や会話の中で「ツッコミ?」をする。
なぜ「?」をつけたのかと言うと、それが本当に「ツッコミ」なのかがわからないからだ。
私達が普段する「ツッコミ」と比べると、声のトーン、言うときの顔、内容がノミ以下なのだ。
無論、お笑い芸人(千◯なんか)と比べたらそれはもう無に等しい。例えるならこの広い銀河に対する米粒レベルだろう。
「何故つまらないのか?」と言うことを時々私は考える。
「内容が悪いのか?」「そもそも彼自体笑わせようとせず、単なる独り言なのか?」
など、さまざまな思考を巡らせるうちに一つの結論にたどり着いた。
そう、彼はこの世界ではかなり少ない「黄金比」を持っているのだ。
顔、声色、内容、速度、タイミング
これら全てが、歯車の如く噛み合い「奇跡的なつまらなさ」を作っている。
私の後ろの席の人はそんな人だ。