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間違い電話に出てはいけない

作者: 夢川 彩渚

 午前2時の事でした。私が寝ていると突然スマホの着信音が鳴ったのです。「こんな時間に何?」起こされた私は「はい、もしもし」と電話に出ました。電話の向こうから女の人の声で「すいません。あなたの血圧を測っていいですか?」と言いました。私は「ハア?ふざけてるんですか?何で私が血圧を測られないといけないんですか!」と文句を言って電話を切りました。私はそのまま寝てしまいました。


 数日後、会社で眩暈がした私はそのまま倒れ救急車で病院に運ばれました。検査の結果、貧血と診断されました。私は大した事が無くて良かったと思いました。医師は「念の為に2日ほど入院をしましょう」と入院を勧めて来ました。


 私は「入院するほどのことなの?」と思いましたが、念の為に指示に従い入院になりました。病院の消灯は午後9時とかなり早くて、私は「眠れないなあ」としばらく起きていました。体は疲れていましたが、必要な検査と入院のショックで気が張っていたのだと思います。


 そんな私もいつからか眠くなりウトウトと眠ってしまいました。私は個室なので周囲を気にする必要はありませんでした。そのまま寝てしまい、午前2時頃、突然扉が開いたのです。見るとモヤのかかった黒い人影が近づいて来て、「すいません。あなたの血圧を測らせてくれませんか?」と低い女性の声で言いました。私はその声を聞いた時、以前真夜中の間違い電話の時の声と同じ人だと理解しました。


 私は今も夢を見ているのでしょうか?

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