子供のころ苦手だったおかし ~チョコレート・あんこ・牛乳寒天~
皆様は、子供のころ嫌いだったけど、大人になってから好きだったものはあるでしょうか?
たらこは好き嫌いの多い子供だったのですけど、今ではなんでも食べられる好き嫌いしない大人になりました(えへん
まぁ……苦手を克服するまで時間がかかりましたがね。
特に苦手だったのは、わかめ、なす、ピーマン、ニンジン、高野豆腐、がんもどき……って多すぎるな。
今では全部大好きになりましたが、子供の時は苦手で泣きながら食べていました。
まだ保育園児だったころ、親の仕事の都合で住み慣れた街を離れ、とある浜辺の街へとやってきました。
たらこが通い始めた保育園のお食事は口に合わず、いつも残していました。
そんなたらこをみんなで寄ってたかって、残すな! 残すな! と責め立てるのです。
保育士さんたちも、残すなって怒るし。
たらこにとっては地獄のような経験でした。
特に苦手だったのは脱脂粉乳。
あれだけはどうしても好きになれません。
他の子たちは普通に飲み干しているのに、たらこだけは一口も飲めず、ずっと座らされていました。
お昼寝の時間になっても、脱脂粉乳を飲み終えるまでずーっと一人。
他の子たちも脱脂粉乳が飲めないことを責めました。
なんでそんなもん飲めないくらいで、怒られなくちゃいけないんだ。
今になって思うと理不尽に思えるのですが、当時は自分がなんて悪い子なんだろうと悲しい気持ちになりました。
とまぁ……暗い話はこれくらいにして、タイトル通りおかしの話をしましょうか。
まずはチョコレート。
甘くて口の中でとろけて、食べるとうっとりした気分になれますよね。
たらこはチョコレートが嫌いではなかったのですが、食べ過ぎて鼻血を出してしまい、それ以来あまり食べなくなりました。
なんで鼻血が出たのかよく分からないのですが、幼いころのたらこは自制心がきかなかったのか、おいしいと思ったものをひたすら食べ続ける習性があったようです。
鼻血を出してからというもの、チョコレートに苦手意識がついてしまい、あまり食べなくなりました。
高校生くらいになったらまた食べ始めたんですけど、何がきっかけなのかは思い出せません。
チョコレート、今は普通に食べます。
けれど、好んで大量に食べたりはしません。
やっぱり鼻血を出すのが怖いのかも。
でも、チョコレートケーキ、チョコレートドリンク、チョコレートパフェは大好きです。
一人でたくさん食べても飽きないくらい。
でも、やっぱり鼻血が怖いです。
次にあんこ。
これは共感してくれるひともいるんじゃないでしょうか。
たらこは子供の頃、あんこを使った料理全般が苦手でした。
おはぎが苦手、まんじゅうも苦手、なによりお汁粉がダメでした。
あんこ独特の味わいと風味、そして舌ざわり。
それらを総合したあんこの食感がどうしてもだめでした。
お汁粉はとっても苦手で、親が作っても絶対に食べませんでした。
たらこが小学生のころ、マラソン大会のあとにお汁粉がふるまわれたことがありました。
他の子どもたちはおいしい、おいしいと言って食べるのですが、たらこは一口も食べたくありません。
しかし、強制的にお椀を持たされ、どうしようどうしようと困った記憶があります。
あの後……たらこはどうしたんでしょう?
記憶が定かではありません。
それくらいにあんこが苦手なたらこでしたけど、今では大好きです。
自分でおまんじゅうやおはぎを作るくらいには。
あれだけ大っ嫌いだったお汁粉も好きになりました。
焼いたお餅を浮かべると最高です。
なんで好きになったのか自分でも分かりません。
ですけど、小豆を煮て作った自前のあんこは、何よりもおいしいと思えるのです。
最後に牛乳寒天。
これは母親が良く作ってくれました。
母はフルーツポンチをよく作ったのですが、その中に必ず牛乳寒天が入っていました。
フルーツポンチ自体はとてもおいしく食べていたのですけど、その中の牛乳寒天だけはどうしても好きになれません。
なので、自分の分をよそる時は、必ず寒天だけ避けていました。
今思うと、母が一生懸命に作ってくれた料理をぞんざいに扱うのは、なんとも親不孝だとは思うのですが、当時のたらこはどうしても牛乳寒天が好きになれませんでした。
なんか……味が牛乳っぽくて(当たり前だ
牛乳が嫌いなわけではないのです。
脱脂粉乳は死ぬほど嫌いだけど(多分今でも
でも、なぜか寒天にすると、牛乳の風味が凝縮されてしまい、好きになれませんでした。
そんな私ですが今では(以下略
ええ……作ってますよ、牛乳寒天。
みかんを入れて。
手軽に作れておいしいんだ、これが。
ということで、子供の頃嫌いだったけど、今では好きなお菓子三点を紹介しました。
だから何だよって話なんですけどね。
でも、好きなものが多くなるのって幸せなことだと思うのですよ。
先ほど挙げた嫌いだった野菜や食材、今では全部好きです。
わかめは酢の物にしたり、酢味噌にしたり。
なすはしぎ焼き、まーぼー、みそ炒め。
ピーマンは肉詰めに、きんぴら、刻んでトマトとサラダに。
ニンジンはあらゆる料理に欠かせません。
甘く煮た高野豆腐なんて最高です。
がんもどきはおでんに入れたりします。
こんな風に子供の頃苦手だった食べ物が、今では大好きになりました。
嫌いなものが好きになるのって、何よりも幸せなことだと思うのですよ。
たらこが色んな料理を作っておいしく食べられるのも、嫌いなものが好きになったからだと思います。
苦手や、嫌いを無理に克服する必要はないと思います。
けれども、もしその苦手や嫌いが好きに変わったら、今までとは違った世界が見えてくるのかもしれません。
母はよく、たらこに食べ物を残してはいけないと言っていました。
その言葉はとても暖かく、今でも心に残っています。
食べ物を残してはいけないという言葉。
口にする人によって、相手の受け止め方も変わるのかもしれません。
保育園では苦しくて悲しい言葉だったけど、母の言葉は暖かく感じたように思います。
私が色んな食材を好きになれたのも、母がやさしく教え諭してくれたからかもしれません。