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ひたむきステラと星の竜  作者: KEY
第四章 ステラの章 竜の尾が降った街
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寝起きの衝撃

起きた時、私に待っていたのは…全く予想していない光景だった。


崩れた壁。


セルテさんは…いない。

光が差し込まない隙間から外を覗き見ると、そこには暗闇の中で動き回る二つの影。


セルテさんとイグジさんだった。


「なにこれ?」


私の周りには光の膜ができていて、後ろではコロネが尻尾を逆立てて警戒をしていた。


まだはっきりしない頭で考えを整理する。

その間にも、イグジさんの剣の射出音が響く。


ーードォォン!


雷?一瞬の光と音に身体が硬直する。

多分、セルテさんの魔法。


よし、よし。

もう落ち着いた。

いこう、私も何か出来るかも。


まず敵は誰?

目的は?


ふとよぎる、レクシアさんのあの表情。

…そうか、水!


水竜の涙が狙われたのなら納得できる。

そういえば、旧市街に入った時にちょっと気になった違和感、あれが何かの探知魔法とかだったなら!


私はどう動くべき?

ーこの魔法は私を多分守るか存在感を消すみたいな効果だとして、動いて平気?


少し身体を動かす。効果範囲は…動いているみたいだね。


姿勢を下げて、壁に沿って音を立てないように階段を降りていく。

コロネが後ろを警戒してくれている。


ーーパキッ


小石がこれだけ降り積もるほどの衝撃があったはずなのに気づかなかった!気づけなかった!!


自己嫌悪もあるけど、まずは二人の元へ。

なんとかセルテさんと合流した。


「起きたのね」

そう言いながらロッドを振ると、炎が弧を描いて広がった。


その先にいた敵は、実態のない黒い塊たちだった。


イグジさんが合流する。


「来たな。荷物は纏まってるか?」

「私がまとめておいたよ」


「え?本当に?」

振り返ると、私の分までまとめてくれてある!

ということは!予想がついていたの?それとも戦いながらまとめてくれてたの?


「行くよ!」

「はい」


言われるまま二人の後に続いて通りに出て、街の外に向かった。

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