寝る時間
再開、しようかと思ったけど、すでに今は深夜を回っている頃。この2人は昼は寝ていても良いはず。だが、オレは明日の昼?今日の昼?なにせ夜が明けたら、国境付近を見に行くことになっている。別に自分の足で歩いて行くこともないと思うけど、睡眠不足で良い事なんて一つもない。馬車酔いってこともあるから、早く寝るに越したことはない。
そう思うと、もう止めようという考えが頭の中を占めてきた。でも、突然言っても角が立つので、もう少しやって寝ることにしよう。
「ファティマ、オレと手を繋ごう」
「はい」
両手を繋ぎ、魔力を2人の間で循環させるという基本パターンをやる。もちろん、色っぽい声は出ない。実際にどう感じているかは分からないが。ただ、流してみるとファティマの魔力タンクの大きさはそれほど大きくないように思える。だからできること、使える呪文もほとんどないような気がするんだなぁ。残念だけど。
魔力を流しながら、
「ファティマの周りに呪文を使える人はいないの?」
「確か、町に、1人、ばあちゃんがいます」
「なら、これから、その人に教えてもらえ」
「あれ?お客さんは、教えてくれないの?冷たくない?」
「だって、ファティマとオレの縁は、今だけだって」
「え、そうなのですか?明日の夜も、来てくれて、私を呼んで、くれないの?」
「呼ばないよぉ。オレは、ザーイのずっと向こうの所から来たのだから」
「そうなの、ですか」
明らかにテンションが落ちた。オレとファティマに流れている魔力の勢いがなくなったような気がした。気持ちが魔力に影響するんだ。
「そうだよ。魔力があって、呪文が使えるようになるまで、時間掛かるんだよ。呪文使えるようにするまで、毎日練習して、魔力の量を増やしていかないといけないし。そうしないと、呪文唱えた途端に、魔力切れで意識失ってしまうかもしれないぞ。オレが簡単そうに、呪文使っていたのを見てて「私も簡単に使えそう♪」なんて思ってたら大間違いなんだからな」
オレの言うことを、コクコク頷きながら聞いていたけど、果たしてどれだけ伝わったのか。ハチセは最初は興味津々で見ていたけど、今は意外に地味な展開ですでに眠そうにしている。
「それなら、お客さん、でも何か一つ、呪文を教えて」
「じゃあ、1つだけ。負担の軽そうなやつ『Clean』って唱えれば周りがキレイになる。もしこれができないと、呪文使うのは諦めた方がいい」
たぶん魔力の負荷を考えると『Light』辺りが良いと思うけど、「Light』って使い始めるとキリがなく、魔力が枯渇するまで延々と維持させられるような気がする。燃料の節約だとか言って。だから、1回ではっきりしているのが良いと思ったから。『Cure』はオレの場合、体力勝負魔力勝負で力押ししているような気がする。要は魔力量の無理押しで治しているような気がする。アノンさんは、何か細かく制御しながら、病状に応じてやっていると思っているから。だから、オレが教えても伝わらないような気がして。
で『Clean』をやらせてみた。ファティマはふぅっと息を吸い、目を閉じ、繋いでいた手を離してオレの頭の上に手を置き、
『Clean』
と唱えた。手からキラキラとほんの少し光の粒子が漏れたところで、ファティマがグラっときて、そのまま意識を失い倒れそうになったので、腕に抱え上げる。やっぱり魔力切れが起きたのね。
仕方ないので、抱っこしてベッドの上に寝かせる。ハチセの方を見るとハチセも膝を抱えて眠っていた。可愛くないパンツを見せているけど、それを見ても、特に何も思わないわけで、これもそのままにしておくわけにもいかないし、ベッドに運んで寝かせる。さて、オレはどこに寝るんだ?と思う。普通なら、このまま床に寝るんだろうけど、オレはそれほど清廉潔白な男子でないので、ベッドに寝ることにした。ま、狭いけどオレ一人分は横になる隙間はあったし。
オレとファティマの間にハチセを入れ、3人川の字になって眠りについた。寝れるかどうか不安もあったけど、その前に十分運動?していたので、疲れていてすぐに眠りについた。
朝と言っても、もうすぐ夜明けといった時間。窓の外がほんのりと明るくなっている。オレは薄らと目覚めて、何かを抱えていることに気が付いた。3人で川の字になって寝たはず。オレは仰向けになって寝たはずだけど、今は横向きで何かを抱えている。今朝も元気に孝行息子は硬々息子になっていて、それを強く何かに当てている。何かっていうのは、すぐにおけつだと言うことが分かった。要は女を背中から抱き、そのおけつに強く硬々息子を当てているのが理解できた。が、その当てている相手は誰なのか?首を上げ向こうを見ると、ファティマの寝顔が見える。ということは、これはハチセなのか?ファティマはクゥクゥと可愛い寝息をかいている。
次に分かったのは、硬々息子が露出していること。表に出ていらっしゃる。パンツの中に収まっていたはずですよ、寝る前は?しかし今は、お外に出ていらっしゃって、しかもハチセのおけつに触っている。アレ?硬々息子の感触では、ハチセのゴワゴワパンツの感触でなく、ちょっとウェットなすべすべ皮膚の感触が伝わってくる。おかしい、ハチセのパンツはどうした?
足首にオレのパンツが引っかかっているのが分かった。オレは寝てる間に無意識でパンツ脱いだのだろうか?あれ、ハチセのパンツは?足を動かして捜して見ると、膝にハチセのパンツらしい感触がある。なんでこういう位置にパンツがあるんだ?オレのせい?足をモゾモゾしていたせいか、ハチセがちょっと動いて、硬々息子がハチセのお姫さまに当たるように挟まれてしまった!?これって意図的なん?
最近、オレの朝の自然現象の始末というのは、ポツン村ではスルーされるようになっている。普通、朝の夜明け頃は貴重な睡眠時間であり、朝食までは割と余裕あるオレとは違って、ポツン村の女性陣にしてみると、オレの硬々息子の相手なんてしてられない、っていう雰囲気がある。
だもんで、こうやって挟んで頂くというのは久しぶりである。クニっとハチセの足が動くと、硬々息子がムニュっと刺激を受けたりして。なんともはや、気持ちがいい。ただ、乾燥状態であるので、いささか湿り気が欲しい。熱帯雨林状態が望ましいのだが?
オレは寝たまま、ハチセの腹に手を回して抱きしめていた。その手がハチセの手で、片手は胸に、片手はお姫さまの密林に動かされた。ハチセが起きているのは一目瞭然!!いや、オレからハチセの頭しか見えていないので、一目ではないのだが、起きているのは間違いないことで。
胸の手を移動させられたというのは、当然胸にナニカせよ、ということでしょう?と思うけど、その手は、腕部分がハチセの身体の下になっているので自由度が著しく制限されており、胸の頂きをちょこっと触るくらいしかできない、残念なことに。見えていないけど、表現するならファティマが小高い丘ならハチセは緩やかな丘である。
しかし、もう片方の手は自由に動かせる。でも、ファティマの眠りを妨げるのも可哀想なので、激しい動きは禁物なわけで。そっとそっと密林の奥を指が突き進む。指が届きそうで届かない。仕方なく密林をサワサワと猫の毛繕いのように、かき分けていると、それでも気持ちいいのか、クネッと動いてくれた。手を密林の上から押し当て、潰す。そして魔力を流してみる。
うーーん、やっぱり魔力が入っていく感じはないなぁ。でも、腰をクネックネッとした。俺の手をもぞもぞとお姫さまのところに這わせると、そこは熱い泉が湧いていた。火傷することはないけど、すでに熱い温泉が誕生していた。なんで、いつのまに?と思った時、ハチセが腰をひねって、硬々息子をくわえ込んだ。お姫さまの口の中に収まったしまった。しまわれてしまった!!
何だろう、この技は?ハチセがちょっと足と腰を動かすだけで、自由自在に硬々息子が揺さぶられ、刺激を受ける。この、頭を撫でられ、首を絞められている?ような感じ。非常に気持ちいいのだけど、すごく物足りない感じ。ねぇ、もっと奥に入れさせてください!!と硬々息子は訴えているのだが、ハチセにその気持ちはないようで(もしかしたら、まだ半分寝ていて無意識の行動かも知れない)動いてくらない。おねがいいたひまふ。
そのままの体勢でしばらく、動きがなかったが
「あんっ♡」
という声がハチセから漏れた。やっぱり起きているんだ。じゃあ、動いてもいいでしょ?と思って、お姫さまの密林の手をハチセの腰に動かし、オレが振幅運動を始めようとしたとき、ハチセの手が後ろに回され、オレの腰に当てられた。
何をするの?と思う間もなく、ハチセの足がクネクネし始める。それに合わせてお姫さまの絶妙な動きが始まり、オレの硬々息子にこれがもう!!なんとも言えない刺激が加わって、あっ、あっ、あっ、オレの方が声が出てしまった。
ガマンしきれず(ガマンする必要もないのだが)ドドドーーーーンと決壊してしまたぁぁぁぁ!!




