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赤龍と白銀  作者: ITTO
第3部
25/27

エレノア2

どうやってここに来たかも定かではない程俺は舞い上がっていた。

店の中に入ると仲間が丸テーブルを囲んで飲んでいた。


「遅れてくるなんて珍しいな隊長?」

一番初めに声をかけてきたのは戦士のゴルだった。

「これはなんていったらいいんだろう。胸が苦しい。僕は恋をした。」

「恋か!!懐かしい響きだ。」もうへべれけになっているのが魔道士のジイ

隣で呆れているのがシーフのマルン

「馬鹿らしい。さっさと仕事の話をしましょう。」


俺は隊長なんて呼ばれているが俺の仕事は、しがない一兵士より格下の冒険者だ。

この国では階級が存在する。

王族・貴族・官僚・平民・奴隷の順で俺は奴隷上がりの平民砦を守る兵士は官僚扱いだ。

仕事は危険な内容の物が6割残りの4割は個人からの依頼で誰もやらない仕事を請け負っている。


「こんな商売だ。夢ぐらい見てもいいだろう。」


「仕事の話をしよう。今回の仕事は討伐だ。」

「討伐?」

「ああ。報酬が5000金貨だ。

「5000!!本当か!!それだけあれば引退できるな!!」

「しかし相手は龍だ・・・。」

「龍か・・・それは厳しいな。」

皆の笑顔が一瞬にして真顔になった。それは当たり前の反応だった。龍は強い。この世の食物連鎖の頂点に君臨し知能も人と同様かそれ以上。一部の国では神と崇められているほどの生物だ。

「龍の鱗は硬い。それなりの武器が必要だ。それに住処がどこか分からない。」

窓の外に見える山を指さし「あそこに遺跡があるらしい。そこが住処だという事だ。」

「準備期間を考えると一ヶ月はかかる。それまではここを拠点にする。」

皆ニヤニヤしている。

「隊長の恋の為だ仕方ない。」


「バカ!!そんなんじゃない!!仕事だ!!」



しかし、それから毎日のように春風亭に通った。

何度か顔を合わせるうちにやっとエレノアとデートの約束をした。



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