表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤龍と白銀  作者: ITTO
第2部
23/27

第18話 かわいい弟子

「で?それからどうなったんだい?」

「まあ・・・石龍と水龍の力を手に城に戻った頃には秋桜の月になっていました。」


「城に戻る途中で一通の手紙が私たちの下に届いたのです。内容はこうでした。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

王が急死

第一王子が即位

バーン王子に国家転覆罪2日後に処刑

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それからバーン王子救出の為に仲間と合流しました。


「レイモンド!!バーン王子が!!処刑台に!!」

「マチルダ・・・ええ、わかっています。大丈夫ですまだ何とかなります。」

「これからって時に先手を打ってきやがったな・・・で?どうする?」

「ガンドラ時間がありません!!とにかく正面突破以外に道がありませんね。マチルダは狙撃を頼みます。」

「わかりやすくて助かった。暴れてくる。」

「リュウは石龍の力を使って王子を守ってください。私は広域魔法の準備をします。」


王子が処刑台に上がった時が合図です。


「うおおおお!!」

ガンドラが斧を持って突進する。


「石龍よ壁を作れ!!」

石の壁が出来上がり王子までの道を作る。

「上出来だ!!」

屋根の上から矢が放たれると処刑人の頭を射抜いた。

ガンドラが王子助けると広場に雷が降り注いだ。『サンダーストーム』


「レイモンド!!来るのが遅い!!」


「安心しました王子!!」




「まあ・・・あとはご存知とは思いますが王子を救出した僕らは、晴れて反逆者となったのです。」


「ここには魔族と戦う方法を探しに、あとリュウに魔法の勉強をさせに来ました。」


「しょうがないね・・・可愛い弟子の頼みだ。ゴフ・・。」

「師匠!!血が・・・」

「もう年だからね・・・。これかが最後の授業になるかもしれないからしっかりお聞き。」


外に出ると大きな演習場に案内された。

「ここは魔法の暴走が起きても外には影響が出ない様に結界を張っているんだ。」

「さあ、今から私が魔法を教える。」

「まず出来る事と出来ない事を知ってもらう。」


それから各属性の適性を確認した。

どうやら魔力があっても魔法が使えないらしい。


(主・・・私が話しても?)


「水龍が話したい事があるみたいです。水を持て来ます。」


「バケツに水を汲んでどうしたんだい?」


するとバケツの水が人型に浮かび上がった。


「初めまして。私は水龍。この旅は突然すいません。」

一礼する。

「主は無能なのではなくこの世界の理の外に居られるのです。」


???父さんの顔を見る。


「ゴメン私も理解が出来ない。」


「では詳しく話しましょう。魔法は『火・水・土・風の四大精霊の力』からなっています。ですが、本来の魔法は『陰と陽』で区切られます。」

「現在皆さんが使っているのは陽の部分主が持っている資質は陰となります。」


「これは世界の魔力の流れが関係しています。本来ならば陰と陽は対なるモノでどちらも均等に保たれていました。しかし、邪神が現れた時陰の力が強くなってしまったのです。すると、魔物や私たちのような龍が生まれるのです。」


「陽の力は今は弱体化の一途を辿っています。」


「昔は主の使う魔法はほとんどの者が使えたくらいですから。ですから先生の使う陰の魔法を教えになった方が良いのかと進言いたします。」


「師匠・・・・?」


「ふう~龍が相手とは疲れるね・・・私は魔族の出だよ。わかった上で話されたなら隠す必要もないね。」


「レイモンド、これは私からの最後の教えだよ。」


体が大きくなっていく。

顔はオオカミのようになり、手足が増え羽が生えた。

「魔物!!」

「いや、これは変身だよ。この姿になるともう二度と人の姿には戻れない。魔族はこの姿になると数十倍の能力が発揮される。リュウ私を倒してみな!!」


爪がリュウの頬をかすめる。


赤龍帝の瞳が光を失っていく。


「それはあんたがまだ未熟だから起こる。魔力を使いこなせないから肝心な時にそうなる。」

「レイモンド!その魔法は私には意味がない。」

『ファイヤーフォックス』

一口で食べられてしまった。

「腕力でも人には負けない。大抵の武器は意味をなさない。もちろん魔法も威力が弱すぎて話にならない。

「さあ・・・どう戦うんだい?大人しく!気が付かづに生きていればいいものを!!」


目に涙が見えた。


「すいません。こんなことになるなんて思っていなくて・・・。」

構えた剣に向かって真っすぐ突進してきた。

心臓の反対側に剣が刺さる。

「え?なんで?」

「しっかりおし!!ここが弱点だよ・・レイ・・ガンバ・・・。」


そう言うと砂の様になり砕け散った。


「父さん・・・・。」


「良いんだ。きっと最後の授業だったんだ。」


評価・感想お待ちしております。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ