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赤龍と白銀  作者: ITTO
第2部
22/27

第17話 石龍

(この前は久々にお声が掛かったわね。)


・・・・。


(今回の主はいいわ~何が良いってショタ!!ショタなのよ!!)

(あの整った顔立ち、汚れを知らない無垢な瞳、それにあの魔力!!最高じゃない?)


・・・・。


(あなたまた無口になったんじゃない?)

(私は運命の出会いだと思うの!あれは忘れもしない1年前突然彼がやってきたの・・・。)


こんな山に本当に石龍が居るんだろうか?

どう見てもお花畑しか見えないんだが・・・・。


危険な場所を想像していた僕らは拍子抜けしていた。

「道理で麓の村の方が苦笑いするわけですよ。こんな重装備で登る山じゃなかった。」

「父さん。あれ、あの洞窟がそうですかね?」


中に入ると大きな空洞があった。その中心に石の人形がテーブルらしきところを囲う様に並べられていた。

「父さんこれなんでしょうか?」

「これは・・・舞台かな?」


地鳴りがする。


「用がないなら出て行け。」低く暗い声が洞窟内に響いた。


「石龍よ姿を現して欲しい。」


すると岩から人が出てきた。

「これは!!ゴーレムです!こんなに精巧な作りは初めて見ました。」

リュウの左目が赤く輝く

「ほう・・・赤龍帝の器がなんの用だ?」

「僕の力になってほしい。」

「ハハハハハ!!笑わせる!!なぜ人間に我が?まあよい・・・ではそこの舞台で踊って見せよ。」

・・・・・?

「リュウ言う通りにしましょう。」

一心不乱に踊るリュウ。

「はあ・・はあ・・・これで良いですか?」

「見てなかった。もう一度だ。」

あの優しいリュウが怒りを堪えてる!!

また一心不乱に踊るリュウ。

「これで・・・満足・・・・ですか?」

「ああ・・・ではかえって良いぞ。いいおか・・・いや・・もう来るなよ。」

リュウの左目が赤く輝く。

「コロス!!」

洞窟が崩れ始める。

「いけない!!リュウここでそんな事したら生き埋めに!!」

「石龍よ!!選ばせてやろう・・・死ぬか?従うか?」

「いや~何その強さ?怖いわ!!ワタシどうなっちゃうの?」

「父さん何あれ・・・気持ち悪い・・・。」

「リュウくん・・・やっていいです。」

山が崩れる。

「あれが石龍。鱗が岩でできているから石龍でしょうか?」

「大事な舞台を!!なに壊しとんじゃ!!ワレ!!」

石の飛礫が飛んでくる。

リュウはかわしながら飛礫を足場に空高く飛んだ。

岩が隆起しリュウを襲う。

軽く飛び跳ねる様にかわしていく。

「なぜ当たらん!!」

リュウが上空から魔力をぶつける。

「クッ!!魔力の圧力でワシを押さえつけるのか?」

剣を首筋に刺す。

「なに!!」

「返答は?ハイかイイエだ。従うか?」

「ハイ・・・。」(怖いんですけど。)


「じゃあこれからよろしくお願いしますね。」


(あの強さと微笑みに私は落ちてしまったの!分かる?)


・・・・。


(もうこれじゃ私の独り言みたいじゃない!!って貴方ゴーレムだもんねえ・・・。)

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