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赤龍と白銀  作者: ITTO
第2部
18/27

第14話 暴虐の王

いじめられっ子が王になった話を知っているだろうか?

彼は神と契約を交わし力を得た。

その力は強大でどんな攻撃も無に帰した。

ある者は存在を消され、ある者は椅子としてその生涯を終えた。

彼は破壊と残虐の限りを尽くし世界の王になった。

暴虐の王は世界を手にいれた後、神になりたくなった。

しかしある時、光の中から瞳の赤い少年が現れた。

少年は神の使いだったのだ。

少年は王を倒すと一振りの剣に封印した。

そして少年はどこかに消え世界はまた日常を取り戻した。



「今日の授業はここまで!良いですか?どんな力を手にしても暴虐の王の様にはなってはいけません!!正しい事に力を使いましょう!!」


「先生さようなら~」


「師匠・・・ご無沙汰しております。」

「あら?誰かと思えばレイじゃない?その子は?」


「この子はリュウです。私の養子でして・・・この子の事で師匠に頼みがあって参りました。」



「ふむ・・・驚いた・・・赤龍帝の瞳が実在するなんて。この子は・・・・。」


「この本を読みなさい。」

「一冊の煤けた本、普通の人は意味も分からず捨ててしまう本・・・だけどそれは違う!!この世に現存している唯一の黙示録!!ロマンがそこに!!」


「師匠・・・これは1000年以上前の文献で暴虐の王の時代に書かれたものですね?」

何事もなかったかのように本をめくる。

「相変わらずノリが悪いわね。それで?この子はなんで心が無いの?」

「それなんです!!実は・・・。」

森での出来事を話す。


「この子は別の次元に心を置いてきたのね。」




~次元の狭間~


ここは何も無い・・・。


世界の平和には興味がなかった。

初めて命を得てから今のようにただ主を待っていた。


退屈な時間がただ過ぎていく。たまに現れた人は我に触ると無と化した。

どうして剣になった?

元々は何だったのだ?


「あの~すいません。ここは何処でしょう?」


ここは何もないところだよ。


「そうですか・・・どうやったら出られますか?」


簡単に出れたら俺も楽なんだが・・・・!!えー!!お前誰だ?なんで?いつから居るの?初めてだわ!!


「そんなに慌てないで下さい。」


やっと話し相手が出来たわ~|!!


「剣がしゃべるなんて初めて知りました。」


んー!!俺には触るなよ!触ると消えてしまうからな。


「え?もう触ってますけど?」


そうか・・・やはり消えるのは怖いよな・・・でも触らなければ大丈夫だから。


「いや・・・そのすいません。もう触ってます。」


そうかー!!ってお前大丈夫なのか?


「はい・・・・。」


少し落ち着いて話そうか。


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