誘拐3
帝国の第一皇女がなぜ?
これは少しでも時間を稼がなくては・・・。
「クラナダ姫!!これから何も知らずに死ぬのは心無いせめて理由だけでも説明してくれ!!」
扇子を口元に持っていきなにやら考えているようだ。
「そうね・・・いいわ。元々この方は帝国の第一王子よ。」
「貴方が兄として慕っていた男は帝国の人間。」
「どういう事だ?兄上は帝国に寝返ったのか?」
「もう!頭が悪いのかしら?だから~も・と・も・と!」
「さあ。ここまで言えばあとはわかるわね?」
まずい何も手掛かりもなく時間稼ぎもできなかった。
空を見上げると雷雲が立ち込めていた。
「サンダースピア!!」
雷撃が兵士を直撃する。
「王子!ご無事ですか?」
「レイモンド!よく来てくれた。」
「それより、なぜ第一王子が?」
「兄上が・・・・。」
クラナダ姫が高飛車な笑いを上げ見下ろしている。
「本当に頭が悪いわね?なら、その兄上の名前は?」
「兄の名前くらい・・・・・・・・!!」
「レイモンド・・・・いつからだ?あいつはいつから居るんだ?」
「お話はここまで。さあ皆殺しになさい。」
森の中は戦場と化した。
「このままでは退路が塞がれる。」
「王子!森の中から援軍が!!」
「ガンドラとマチルダか?さすがだな。」
「王子!!こちらです!」
「リュウも居るのか?」
「はい。もうすぐ行くと馬車があります。とにかく皆心配しております。城に帰りましょう。」
「リュウ!危ない!!」
押され倒れこむ
振り返ると体に無数の刃が刺さっていた・・・・、。
「惜しい!!」
ほくそ笑むクラナダ姫がそこにいた。
「死ぬな!レイモンド!!」
「なんで僕なんかをかばうんだ!!」
「父親としては当たり前の事をしたまでです。」
「ドジをしましたね・・・。王子すみませんここまでです・・・。リュウを頼みま・・・・。」
「死ぬな!レイモンド!!」
瞳が真紅に染まる
「ああぁぁぁ!!よくも!よくも!父さんを!!」
剣を拾い全速力で走り出す。
「アイツだけは!!」
数人の兵士が向かってきた。
「遅い!!」
3人を一瞬で倒す。
しかしまだ遠い。
また走り出す。
弓矢が王子に襲い掛かる。
寸前のところで矢が弾かれる。
これは、ウインドガードか?
空気の壁が出来ている。
「クーラーナ-ダアアア!!」
「クラナダ姫・・・あれは件の少年では?」
「あの瞳、間違いない。彼は殺さずに生け捕りにするのよ。」
第一王子が目の前に立ち行くてを阻む。
「これは早いな・・・。」
蹴りがリュウの腹部を貫いた。
空を見上げ吹き飛ぶと僕の腕が宙を舞っていた。
「ああ!!腕がああああ!!」
「小僧にしてはよく動けている。だが、まだまだだな。」
「ク・・・ラ・・・・・ナ・・・・。」
「力尽きたか。」
「このガキを拘束して馬車に乗せろ。城に戻るぞ!!」
「リュウ!!」
「バーンよ・・・兄として最後の慈悲だ。降伏するのだ。」
「断る!!」
「では、仕方ない・・・ここで消え去れ。」
(変われ・・・・・我が負けるなどありえん・・・代われ・・・・我が助けてくれよう・・・・・替われ・・・・我に身を委ねよ・・・・)
「助けて・・・。」
(良いだろう。)
馬車が轟音とともに燃え盛る。
「何事だ!!」
(シャイニングレイ)
光の雨?
光に触れた兵士が次々と倒れて燃えていく。
(なんだ腕が無いではないか?)
「切れた腕をつけるだと!!」
(そうそう・・・。あれを助けないといけないんだったな・・・。)
レイモンドの体に赤い光が付くと体が光り傷が消えていく。
「私はいったい?」
(さて・・・約束は守った・・・あとは我の時間だ!!)
その日世界中の人々が天にまで届く青い火柱を見た。
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