プロローグ
それはただ生きるために戦い続けた。生きるために食らい続けた。
捕食する側であり続けるため生きるために強く強くあり続けた。
そして、長く長く生きたそれは意思を持った。
意思を持ったそれは思った。今の自分は何のために生きているのだろうと。
生きるため強く誰よりも強くなったそれは心に余裕が生まれた。弱かった時の自分は生きるために必死でその日その日をどう生き抜くかしか考えられなかった。だが、強くなった今は何ともなしにその日を過ごすことができるようになった。
なので、それはただ生きるためだけでなく自分のため、自分の思うがままに生きようと考えた。
自分の信念に基づき誰のためでもない自分のために生きていこうと。
それからそれは森で様々な経験をした。
ただ、捕食されそうであったゴブリンの村を救い捕食されるだけだったゴブリンを教育し、ただ捕食されるのではなく捕食する側になるように強くした、
狂暴化した龍を倒した時など龍の長に合うことになり龍の里に行き、成り行きで邪竜を倒すことになったり、
森にある世界樹を救うために邪神と戦ったり、
邪神を倒したことにより神になり創造神と会いその際に創造神に気に入られたりと、様々なことを経験した。
そして、それはまた新たな物語を紡いでいく。