KUMOとkumo
君は言う「花は嫌い」だと、
君は言う「人間が嫌い」だと、
君は言う「この世界は汚い」と、
だけど絶対に僕は忘れない。
君が見せてくれた太陽のような明るい笑顔を。
あなたは言った「花が好き」だと、
あなたは言った「人間が好き」だと、
あなたは言った「この世界は綺麗」だと、
だけど私は絶対に忘れない。
あなたが見せた月のような寂しそうな笑顔を。
僕は君が羨ましい。
いつも人間を照らし元気を与えて感謝してもらえる。
そんなことないわ。
私は1人よ、どこにいても1人なの。
私はあなたが羨ましい。
だってたくさんの星々があなたを1人にさせないのだから。
僕は君になりたい。
私はあなたになりたいわ。
大勢いるのはうるさくて寝るに寝れないよ。
1人なんかより、よっぽどマシよ。
そんなもの?
そんなものよ。
じゃあ僕の半分を君にあげるよ。
そしたら君は寂しくなくなるだろ?
じゃあ私も私の半分をあなたにあげるわ。
そしたら少しは静かになるわよ?
あれから少しは寂しくなくなっただろ?
あなたは少しは静かに眠れるようになったんじゃない?
彼は星々を隠して僕に静寂という名の眠りをくれたよ。
彼女は私を1人にしないし話相手にもなってくれるわ。
たまには彼を休ませてあげないか。
そうね、一日中私たちに付き合っているのも彼女にとって退屈だろうし。
おっとそろそろ時間だ。
じゃあまた来るよ。
そーね、彼女によろしくね。
わかった、彼に伝えておくよ。