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カフェオレのじかん  作者: amai


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6/8

銀のスプーン

残業で遅くなった日のこと──


終電を逃してしまったので

いつもとは違うルートで帰ることになった。


寒さと空腹に耐えきれず

ふと目に止まった喫茶店に入った。



「お好きな席へどうぞ」



感じの良いマスターだ。

私は窓際の席に座った。



「ご注文はお決まりですか?」


「ミルクティーとホットサンドください!」



初めて来たお店だけど素敵なところだなぁ。

いいところ見つけちゃった。



しばらくすると

マスターが注文した品を持ってきた。


あれっ?


ミルクティーに

すごく可愛い銀のスプーンが添えられていた。


わあー!


ホットサンドも

オリジナルのスパイスが効いていてとても美味しかった。



なんて穏やかな時間だろうか。


もう少しいたいけどそろそろ帰らなきゃ。



お会計を済ませ、帰ろうとしたら

マスターから可愛い包装紙に包まれた物をいただいた。



「あっあの……?」


「この店は本日で店じまいなんです。お客様が最後です。ご来店いただきありがとうございました」



マスターが深々とお辞儀をした。


「え、え……最後って……すごく美味しいし、また来たいと思ったのに」


マスターは少し寂しそうにニコリと微笑んだ。





家に帰り

いただいた包み紙を開けてみた。


「う……そ……」


あの銀のスプーンだった。


どうしてもお礼が言いたくて

もう一度あのお店に行ってみたけど

マスターに会うことはできなかった。


最初で……最後……か……


銀のスプーンには不思議な力が宿っているとか、いないとか





数年後


あの時のマスターに偶然会うことになるのは


また別のお話──




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