あの幻の芸術作品の?
「ここが、二つ目の街、サイディーだ。」
「ふふ、こちらは、サイディー伯爵領ですよ。
今回は、観光地に立ち寄るだけになりますね。」
「この地は、硝子細工で有名な場所なのですよ。
一緒に硝子の博物館に行きましょう?」
「硝子細工………!?」
硝子細工は、まだまだ高級品のために、王族や上級貴族の方々しか扱っておりません。
つまり、男爵家が経営しているアステリノ商会では見たことがないのです。
窓のガラスなら、もちろん、ありますが。
そんな幻の高級商品でございます。
「あ、あの幻の芸術作品の?」
「ふふふ、そうなのよ、とても綺麗よ?」
「ぜひ、ぜひ、寄ってみたいです………!」
幻の商品、硝子細工が作られていたのが、このサイディー伯爵領なのだそうです。
この領地の職人は、庶民ではありますけれど、子爵家並みに裕福な暮らしをしているご様子。
街中には、ガラス張りの豪邸ばかりです。
そして、一番真ん中の、一際目立つ豪邸には、サイディー伯爵家が暮らしているのです。
下手したら、侯爵位くらいのお屋敷ですよ?
ここは、かなり裕福な街なのですね。
「綺麗………!」
「ここが、博物館《煌めきの館》よ。」
ガラス張りのお屋敷の中に、たくさんの煌めく硝子細工の展示品が、ずらりと並んでいます。
キラキラと光瞬いて美しい光景に、うっとりとしてしまうリュネシュカ。
「買うことは出来るのでしょうか?」
「うーん………さすがに、硝子は高級品すぎて、購入は、難しいかもしれないわ。」
「えっ!?た、確かに、お高いですね…?」
値札を見てみると、桁が違いすぎます!
確かに、これは、高級品すぎますね。購入は、難しいからこその博物館なのでしょう。
4人は、それぞれ、じっくりと、硝子の美しい煌めく光景を眺めて、過ごしました。
「今夜は、どちらに宿泊するのですか?」
「ああ、今夜は、さらに3つ目の街にいくから、そっちで、泊まるんだ!」
「あら、そうなのですね?」
「その前に、ここにある喫茶店だと硝子のお皿やコップが使えるから、昼ご飯に寄らないか?」
「硝子細工のコップで飲む紅茶は素敵なのよ?」
「パスタランチも、とても美味しい所なのよ?」
「まあ!素敵ですね!ぜひ行きたいです!」
私は、3人に案内されて、それはもう、素敵な空間の喫茶店で、ランチを頂きました。
本当に、キラキラと光り輝くガラスに、紅茶を注いだ瞬間、太陽の光が反射して、さらに光が瞬いていくのです!
職人様の技術は、素晴らしいものですね!




