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眼差しに負けました

「ねえ、お姉様!

今から、時間はあるかしら!?」


「ええ、そうね、両親への相談は終わったから、今日は、時間がありますよ。」


「なら、一緒に、ゆっくりと話しましょう!

今回のアレイシオ辺境伯領への旅行について、いろいろと知りたいわ!」


「そうですね。それは、俺も知りたいですから、教えてくれると嬉しいです。」


今日は、久しぶりに、実家にある自分の部屋でゆっくり過ごそうと思っていたのですが…


興味津々な二人の眼差しに負けました。


自分の部屋は、一応、そのままとなっていて、今みたいに、侍女見習いになる前は、そちらの部屋で暮らしておりました。




「先輩侍女さんとご一緒に行ったのよね?」


「ええ、そのメアリー様と、お仕事の休憩時間に少しお話していました。実家に帰省しない予定だとお伝えしたら、メアリー様から、一緒に、東のアレイシオ辺境伯領に行かないか?と。」


「その先輩侍女様は、そのアレイシオ辺境伯家のご親族の男爵令嬢なのですか?」


「ええ、そうよ、かなり遠い親戚らしいわ。

メアリー様の従弟にあたるセナさんとその奥様であるメイディさんが冒険者で、彼らに、指名依頼して、護衛付きで、旅に出ました。」


「冒険者様とご一緒に! 素晴らしいわ!」


「そのセナ殿と戦ってみたいです。」


「えっ!? た、戦ってみたいの!?」


「ふふ、意外と好戦的なのね?」


「ええ、まあ、それなりに、依頼したら、鍛錬と称して、戦えますかね?」


「どうなのかしら?ルールがわからないのよね。

メアリー様に聞いてみるわね。」


「はい、ぜひ、宜しくお願いします!」


真面目な騎士見習いでもあるカトロン様。


彼は、意外と好戦的らしく、セナさんと戦ってみたいらしい。


メアリー様経由で、聞いてみようかしら…?


冒険者は、どこを旅しているか公表されない。

その為、セナさん達には、住所がない。


セナさんやメイディさんに直接聞けないなら、メアリー様を頼ってみましょう。


もちろん、依頼した方が早い気がするけれど。


冒険者ギルドに指名依頼した場合は、セナさん達に依頼が届くのが、かなり早まるそうよ。


「旅路は、エルドー伯爵領の温泉街、サイディー伯爵領の硝子細工専門の博物館、アタルダ村の酪農場、ラベンダー畑に寄りました。」


「まあ!とても素敵!いろいろと寄ったのね!

わたくしも、いずれ、行ってみたいわ!」


「確かに、行ってみたい場所が増えましたね。

いずれ、セナ殿とメイディ夫人にご依頼して、一緒に行きませんか、サーラ?」


「ええ、ええ、もちろん、一緒に行きたいわ!

ありがとうございます、カトロン様!」


「ふふふ、ふたりは、本当に仲良しね。」

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