面影があるのだろう?
「ラモ!
失礼するぞ!」
「おや、珍しいお客様が…
いらっしゃいませ、ライ様!」
ライ様と呼ばれながら、お忍び中のお坊ちゃまらしきお客様が護衛騎士らしき青年を連れて、喫茶店に入って参りました。
光り輝く金の短髪に銀の瞳の美少年。明らかに貴族の御子息なのですが、隠せていません。
なんだか、誰かに似ているような気が………
「ふむ? 先客がいたようだな?
そなたたち、いきなり、すまないな!」
「い、いえいえいえ…!
どうぞ、ごゆっくりお過ごし下さい…!」
「うむ、そなたたち、ありがとう。」
絶対に、お偉いさんの御子息様ですよね?
護衛騎士らしきお方は、困惑したかのように、少年を見ています。
自由な御子息様を、どうしたら止められるのか考えていらっしゃるのかもしれません。
それにしても、誰かに似ているような…?
「あ………アイラード様に似ている?」
「なんだ、そなたは、叔父上の知り合いか?」
「えっ!? まさか………!」
小声なのに、その御子息様に聞こえたようで、驚いたような表情で、こちらを見ました。
そうです、美しい銀色の瞳が、アイラード様にそっくりなのですが、叔父上ってことは…
ハッと気付き、隣のメアリー様を見ましたら、うんうん、とうなづいておりました。
「先日、ヴィンゼン伯爵家のお茶会に出席して、アストゥロ様とも知り合いました。」
「あー、ふむふむ、なるほど…?
セナ殿の結婚祝いに呼んだという、男爵令嬢のふたりだな?確かに、この銀目には、叔父上の面影があるのだろう?」
「はい! とても、よく似ておられます!」
「やはりな………
そなたたち、名は?」
「お初にお目にかかります!
王都から来ました、アステリノ男爵家の長女にあたります、リュネシュカと申します!宜しくお願い致します!」
「お初にお目にかかります。
アレイシオ辺境伯家の遠い親族にあたります。クロワーヌ男爵が長女メアリーと申します。
宜しくお願い致します。」
「ここでは、正式な自己紹介が出来ぬが、叔父の実兄の末息子にあたるライだと伝えておこう。
家族共々、宜しく頼む。」
「は、はい! 宜しくお願い致します!」
「はい、宜しくお願い致します、ライ様。」
こちらのお方、アレイシオ辺境伯閣下の嫡男にあたるお坊ちゃまのようですよ!
護衛騎士がいるとはいえ、この美しい容姿は、かなり目立つのではないでしょうか!?
「ライ様、これ以上は非常に目立ちますので…
早く、個室に、ご案内を…!」
「ああ、うん、そうだな。
ラモ、宜しく頼む。」
「はい!かしこまりましたー!」




