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ぴったりだな!

「なんだ、なんだ?

アイラード、何があったんだ?」


「王都で開催される予定の、秋の夜会に参加することになったから、リュネシュカ嬢に、夜会のパートナーを申し込んだんだ。」


「夜会のパートナー!?」


そのセナさんの驚いた声に、メイディさんも、メアリー様も反応して、こちらを見ました。


夜会のパートナーは、普通なら、妻か婚約者か親族の女性なのだ。親族でも、婚約者でもないリュネシュカに依頼するのは異例なのだ。


貴族の生まれだからこそ、夜会のパートナーの意味を知るセナは、驚いた。


まだ、リュネシュカと出会ったばかりなのに、警戒心の強いアイラードがリュネシュカに依頼する程に、彼女を気に入ったのだろうかと。


無意識なのか、意図的なのかは分からないが。


「一人で参加することも出来るけれど…

ほら、父上が一人で参加したらさ、伯爵夫人になれるんじゃって思うような貴族令嬢が群がるでしょう?再婚だとは知らずに。」


「あー、うん、群がりそうだなぁ!

アイラードは、かなり若く見えるから、8歳の息子がいるように見えないだろうし?」


「そうそう、父上は、その息子から見ても若作りなんだよ。その点、リュネシュカさんならさ、恐れ多いからとかなり遠慮するタイプだから、セナさんも、信用できるでしょう?」


「確かに、お嬢さんなら、ぴったりだな!」


セナさんは、うんうんと納得されたようです。


ぴったりなのでしょうか?信用されているのは有り難いことですが。アイラード様から依頼を受けたからには、頑張りますよ?


「リュネシュカ嬢の実家の住所を聞いても?」


「もちろんです。ラーディール王都スタティ地区フィンシー通り1丁目125番地です!」


「ありがとう。そこは、スタティ侯爵が管理しているエリアなのかな?」


「はい、アステリノ男爵家は、スタティ侯爵家の寄り子なのですよ。」


「つまり、君は、王妃の遠い親戚なのかな?」


「えっ!? あ、かなり遠い親戚ですよ!

お会いしたことは、全くありませんから!」


そのスタティ侯爵家は、私が住んでいる地区のトップのお方、地区長様です。


キャイニー王妃様は、スタティ侯爵閣下の姉にあたりますから、お父様なら、遠目に見かけたことがあるようですけれど………


我が家は、スタティ侯爵家、初代当主の五男にあたる方の子孫らしいですね。今は、20代目ですからね、かなり血が薄すぎる親戚です。


「秋の夜会が近付いて来たら手紙を送るよ。」


「ありがとうございます!」


「楽しみにしているよ。

ドレスは、そのドレスでも構わないから。」


「こちらで構わないのですか!?

承知しました!ありがとうございます!

宜しくお願い致します!」


「ああ、宜しく、ありがとう」

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