お友達なんですよね?
「アステリノ男爵令嬢は、
父上のお友達なんですよね?」
「えっ!?私がアイラード様のお友達ですか?
さすがに、それは、恐れ多いですよ!」
「えっ!?お友達なんでしょう、父上?」
「ああ、彼女は、お友達だよ。」
「えっ?そうなのですか!?」
いつの間にか、お友達認定されておりました。
私は、幼馴染セナさんの従姉メアリー様の後輩侍女という認識だという思っておりました。
しかし、お友達だと思って下さるなんて嬉しく思いますね。有難いことです。
「なら、アステリノ男爵令嬢
僕の事は、アストゥロとお呼び下さい。」
「まあ!次期伯爵様、宜しいのですか?」
「ええ、もちろん、良いんですよ?」
「では、アストゥロ様とお呼び致しますね!
ありがとうございます、アストゥロ様!」
「あ、そうだ、僕からは、アステリノ男爵令嬢をリュネシュカさんと呼んでも良いですか?」
「ええ、もちろん!
構いませんよ!」
「ありがとうございます!
リュネシュカさん!」
「ふふふ、可愛いらしくて賢い、海の妖精さんのような親子に出会えて、嬉しく思います。」
「か、可愛いらしいんですか…!?」
「か、可愛いらしい…?」
ああああ、やっぱり、この父子の照れた顔は、色香が漂って、危険でございます…!
アストゥロ様は、本当に8歳児なんですか?
8歳児でその色香!?
将来は、どんどん、アイラード様に似た美しい青年に成長しそうでございますね?
「ああ、そうだ。
貴女に頼みたいことがあるんだ。」
「何か、ありましたでしょうか?」
「王都の、秋の夜会に出ることになったんだが、夜会のパートナーになってくれないか?」
「えっ!?私が、パートナーですか?」
王都の、秋の夜会、それは、妹とその婚約者が毎年出ている、盛大な、王家主催の夜会だ。
リュネシュカ自身は、婚約者がいないために、一度だけ、従兄のクリス兄様と出たことがあるだけだから、あまり詳しくは無い。
煌びやかすぎて別世界のようだったのは覚えているのですが…
「うん、もし良ければなんだけど…」
「理由を伺っても宜しいのでしょうか?」
「本来なら、辺境伯である兄上の代理として参加しなきゃいけないような立場なんだが…
残念ながら、元妻と離縁して以来、7年以上、夜会に参加が出来ていないんだ。」
「まあ!そうなのですね!
今まで、辺境伯様の代理は、どなたが?」
「父方の従兄、コランス子爵、レナードだ。
彼は、現在38歳なんだが、今でも独身の為、いつもは、メアリー嬢と参加していた。」
「従兄様とメアリー様が…」




