ようこそ、伯爵家へ
「アイラード様、本日は、
お茶会にご招待ありがとうございます」
「私からも、ご招待ありがとうございます」
「メアリー嬢、リュネシュカ嬢、いらっしゃい。
ようこそ、ヴィンゼン伯爵邸へ。」
本日は、メアリー様と共に
ヴィンゼン伯爵邸にやって参りました。
アレイシオ辺境伯家の敷地にございますので、まるで、アレイシオ辺境伯邸の離れのような館でございますが、実家の、アステリノ男爵家の三倍以上の大きさ、広さの屋敷です。
アレイシオ辺境伯閣下の弟として、ヴィンゼン伯爵閣下は近くに住んでおられるのですね。
「リュネシュカ嬢」
「はい、何でしょうか、アイラード様?」
「貴女は、本当に、人間なんだよね…?」
「はい、本当に、れっきとした人間ですよ?」
「ああ、うん、貴女のそのドレスは、ますます、ラベンダーの妖精のように見えるな。」
「このドレスが!?そう見えますか…?」
「うん、ぴったりだ。
貴女によく似合っている。
とても可愛いらしいね。」
「あ、ありがとうございます…!」
ア、アイラード様は………
さらっとにこやかに褒めるお方なのですね?
室内にいても、不思議な雰囲気をまとっているアイラード様に、ここは、本当に室内なのか、伺ってみたいものですよ。
………あら?
よく見たら、今、アイラード様の、真後ろに、可愛いらしくて小さな海の妖精のような少年がくっついています。
もしかして、アイラード様に、瓜二つの可愛いらしいこの子は…
「もしかして…?」
「うん? ああ、紹介するよ。察していると思うけれど、この子が、私の一人息子だ。」
「初めまして。僕は、ヴィンゼン伯爵家の嫡男、アストゥロと申します。」
や、やっぱり、アイラード様のご子息様!
次期伯爵のアストゥロ様は、お父様に瓜二つの容姿に、海のような青の短い髪、煌めいているくらい眩しい金色の瞳の少年です。
彼は、アイラード様の後ろから出て来られて、ご挨拶を致しました。
「はい、ご挨拶を申し上げます。
お初にお目にかかります。私は、この領地で、生まれ育ちました、クロワーヌ男爵家の長女にあたりますメアリーと申します。宜しくお願い致します、次期伯爵様。」
「お初にお目にかかります。
私は、王都から来ました、アステリノ男爵家の長女にあたります、リュネシュカと申します。
宜しくお願い致します、次期伯爵様。」
「クロワーヌ男爵令嬢、アステリノ男爵令嬢
こちらこそ、宜しくお願い致します。」
まだ8歳だと聞いていますが、美しい…!
本当に、アイラード様に瓜二つのようです。
アイラード様が、8歳男児の時は、このような感じの子だったんでしょうか。
よくよく見ましたら、瞳の色は、金色でした。
こちらは、御生母に似たのでしょう。




