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格好良い妹なんです

「リュネシュカさん」


「はい、なんでしょうか?」


「貴女は、二人姉妹だと聞いています。」


「はい、5歳年下の可愛い妹がいますよ!」


15歳となったばかりの実妹サーラシュカは、実家から、王立学園中等部に通っています。


今は3年生です。生徒会の副会長さんとして、忙しい毎日を送っているそうですよ?


「あら、どんな妹さんなのかしら?」


「サーラシュカは、お母様に似まして

薄茶色の長い髪に青い瞳の美人さんです!

お人形さんみたいなんですよ?」


「まあ!」


艶やかな髪に可愛いらしいぱっちりとした瞳の可憐なお嬢様という感じの妹です。


姉と同じように、のんびりとした子です。


彼女が、ボーっとしていると、何を考えておられるのだろうかと、周りがざわざわします。


が、しかし、ただ、寮生活なので、実家に帰省したら、愛しの愛犬を可愛がりたいなあ。


と考えているだけなのです。


「今は15歳で、中等部に通っているのですが、同じ学年に在籍しておられる第一王女殿下から褒められるくらい、才女なんですよ。」


「まあ! そうなの!?」


「でも、サーラシュカは、

褒められるのは若い時だけ、大人になったら、学生時代は才女だったはずなのに今は普通だねと言われることになるわと慢心することなく、日々努力している、格好良い妹なんです!」


「ふふふ、貴女の、自慢の妹さんなのね?」


「はい、そうなんです!」


本当に、サーラシュカは、自慢の妹です!


ただ、美人であるがゆえに、異性から勘違いをされやすいのが、厄介なのですが…


その妹サーラシュカをご理解して下さっている婚約者様がいらっしゃるから、大丈夫かと!


「貴女の、その薄紫の髪は、お父様似なの?」


「はい、そうです、私は、父に似ました!」


「ふふふ、貴女の髪色は、ラベンダーのようで、可愛いらしい色をしているわね!」


「メアリー様、ありがとうございます…!」


リュネシュカは、父親に似て、薄紫の長い髪に青い瞳の、20歳の女性なのです。


彼女もまた、あまり自覚ありませんが、妹とは違う意味で、美しい顔立ちをしています。


学生時代、密かにファンが多かったのですが、彼女は、全く、気付いておりません。


周りからの視線に、かなり鈍感なのです。


「ふふふ、妹さんとは、仲良しなのね?」


「はい、仲良しですよ!」


貴族令嬢は、劣等感を感じて、姉妹仲が悪い、格差のある姉妹が多いようですが…


私達は、有り難いことに、仲良しな姉妹です。


適材適所だと思っているので、姉妹で、違った長所や短所があっても、気にしないのです。

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