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完全な政略結婚だったんだ

「アイラード様の奥方様も

お美しい貴婦人様なのでは…?」


「あー、うん、確かに、彼女は、

美形な貴婦人だと思うけれど…」


「まあ!やっぱり、美人さんなのですね!」


アイラード様に、美しい貴婦人の奥様と

彼にそっくりな瓜二つのご子息が…


なぜか、分かりませんが…

ちょっとだけ、心が騒めいてしまいました。


なぜなのかしら………?


いえ、これは、絶対に、気付いてはいけない。

そんな感情のような気が致します。


この質問をしたとたんに…


先程まで、にこやかだったセナさんがぴたりと無表情になりました、何か、ありましたか?


あら?変な質問をしてしまったのかしら?


「ああ、でも、だいぶ昔に、離縁しているから、7年近くは、会っていないよ?」


「………えっ!?」


「今は、シングルファザーってやつなんだ。」


「も、申し訳ありません………!!」


「………ん?」


「初対面なのに、凄くプライベートな踏み込んだことをお聞きしてしまいまして!気軽に聞いてしまいました、ごめんなさい!」


セナさんが、急に、無表情になったのは…

これが、原因だったようです…!


初対面なのに、プライベートに、ズカズカと!

やっちゃいけないことをしてしまいました!


本当に、本当に、申し訳ありません…!


「えっ!?いやいや!

大丈夫だよ、安心して!大丈夫だから!

これは、辺境伯領の関係者なら、誰でも知っているような情報だから!」


「そ、そうなのですか…?」


「うん、お互いに完全な政略結婚だったんだ。

もの凄く、不仲だったと言っても良い。」


「政略結婚………」


「うん、そうだよ。

彼女は、もの凄く、お金持ちな伯爵令嬢だったから、辺境伯領の中心地のような軍事に特化した要塞の地には合わなかったらしい。」


このお方は、辺境伯領の中心地区に住んでいるくらいですから、重要な文官様なのですね。


だからこそ、政略結婚として裕福な伯爵令嬢を妻に迎え入れたのでしょう。


しかし、その伯爵令嬢は、要塞のような場所に合わないお方だったようでございます。


「ア、アイラード様………それは………

私が聞いても良いことなのでしょうか?」


「大丈夫!皆が知っていることだから!

俺やセナ達に関わるなら、いずれ、知ることになる情報だから、全然、大丈夫だよ!」


な、なんて、お優しい…!


だいぶ年下そうな私の不注意を、優しく優しく

フォローして下さるなんて…!


今度から、気をつけなくてはいけませんね!


「アステリノ男爵令嬢は、素直な子だね?

その素直さは、大事だよ?」


「あ、ありがとうございます…!」

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