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新しい未来の前で

作者: Precioustone

桜咲くころ

吹き付ける風は暖かく

かといって生温くなく

冬の終わりと、春の訪れ

そして早くも、僅かな夏を感じる季節


文字通り手放せない

厚い掛け布団

足だけ出すのは

暑い掛け布団

いつのまにか

朝に身を起こすのも容易になって

身体の乾燥も冬よりマシになった


そこら中にばら撒かれた花粉

諸悪の根源だけが厄介だけれど

桜前線の一報を聞いて

少しだけ春を許せる季節

春だけなら、許せる季節


遠くの景色を望んでも

以前のようにくっきりとは見えないけれど

春霞がその存在を以て春を教えている


金属と手とが接しても

多くの人から忌み嫌われる電気が

静電気が発生しないことが

寒く冷たい冬の終わりを告げている


これでもう

ドアを怯えずに開けることが出来る


桜咲くころ

数多の別れと、出会いが混ざる季節に

私たちは何を思うだろうか

私たちは何を思えるだろうか


私なら

いっぱいの感謝と思い出

手に持てるだけの希望と憧れ

そして不安をひとしずく残して

まだ誰も見たことのない

新しい未来をのぞむ


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